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「無印良品」はシンプルさを武器に世界展開する

「無印良品」はシンプルさを武器に世界展開する

世界でもトップクラスの教授陣を誇るビジネススクールの米スタンフォード大学経営大学院。この連載では、その教授たちが今何を考え、どんな教育を実践しているのか、インタビューシリーズでお届けする。今回はジョナサン・レバーブ准教授の6回目、最終回だ。

フィリップスのノンフライヤーに、グーグル・ドキュメントに、ユニクロや無印良品の洋服。これらに共通するキーワードが「シンプル化」だ。既存の商品に機能を足していくのは簡単だけれど、そぎ落とすのには勇気がいる。そのとき、注目すべきなのは、人間の脳の処理能力なのだという。(聞き手は作家・コンサルタントの佐藤智恵氏)

スタンフォード大学経営大学院 ジョナサン・レバーブ准教授 Courtesy of Stanford GSB

スタンフォード大学経営大学院 ジョナサン・レバーブ准教授 Courtesy of Stanford GSB 

シンプルな製品を提供せよ

佐藤:現代は何でもネットで売ることができますし、あらゆる人が市場で儲けるチャンスを狙っています。膨大な商品の中から、自社の商品を選んでもらうためには、どういう商品を世の中に出したらいいのでしょうか。

レバーブ:市場が多様化すればするほど、他の商品と差別化するのが難しくなる。これは今も昔も変わらない事実です。

その中でひときわ目立つにはどうしたらいいか。簡単で、シンプルで、ごちゃごちゃしていなくて、使いやすい製品やサービスを提供することです。今の時代、こういう製品ならエンジニアにつくれるかも、既存の商品を改善すればつくれるかも、と売り手側の視点で考えていてもうまくいきません。買い手の問題を解決し、買い手の生活を向上させるような製品を提供することです。そうすれば、「こういう製品が欲しかった」と顧客が飛びついてくれます。

佐藤:徹底的に顧客視点で考える。それが良い製品アイデアを考え出す秘訣ですね。

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