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ハイスキル主婦に熱い視線 人材難の中小企業で採用増

育児しながら時短勤務、人事や経理の経験生かす

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NIKKEI STYLE

育児などを理由に仕事を辞めた女性が、離職前のキャリアを生かし活躍する場が広がっている。特に人材難が深刻な中小ベンチャーの「ハイスキル主婦」への視線は熱い。人手不足を背景に、時間制約があっても優秀な人材を確保しようと、フリーランスや短時間正社員といった多様な働き方を認める企業が増えている。

「キャリアを生かせる仕事にやりがいを感じる」と話すのは、IT(情報技術)ベンチャー「ルクサ」(東京・渋谷)で採用を担当する猿田彩子さん(37)。同社から業務委託を受け、新卒採用を担う。大手企業の人事部にいた経験が仕事獲得につながった。

2001年に大手証券に総合職で入社。リテール営業を経て人事部に異動し、採用の経験を3年積んだ。

26歳で結婚後も仕事に打ち込んでいたが、28歳のとき婦人科系の病気に。療養と不妊治療に専念するためやむなく退社した。31歳で長男を出産。近所の英語塾の講師や家庭教師をしながら子育てをしていた。

 ◇   ◇

「人事の経験を生かした仕事をしたい」と考えるようになったきっかけは、長男の幼稚園の預かり保育拡充だ。キャリア人材に特化した人材サービス「ワリス」(東京・港)に昨年3月に登録。翌月からルクサで仕事を始めた。

企業で仕事をするのは9年ぶり。不安材料をすべて紙に書き出し、一つずつ解消に取り組んだ。現在は週3日のペースで出勤。必要に応じて在宅で仕事をすることもある。

人事を統括する瀬尾萌執行役員は、「(事業が)成長を続けているので常に人が足りない状態。必要としているスキルを持つ人に業務を委託できるのはありがたい」と話す。

第1子出産を機に半分近くの女性が職場を去る日本。一度キャリアを中断すると、責任ある仕事に就くのは難しい。「高いスキルを持っていても、子育てで時間制約ができた瞬間に、キャリアを生かす機会が少なくなる」。育児と仕事の両立を支援するリクルートグループのiction!(イクション)プロジェクトの二葉美智子事務局長は指摘する。

リクルートグループは昨年9月、短時間勤務でスキルを生かす新しい働き方「ジップワーク」を導入した。短日数・短時間勤務を前提に、専門性の高い仕事を担う人材を募集。人事労務、マーケティングなどのスキルを持つ25人がグループ各社で契約社員や派遣社員として働く。「時間制約を受け入れることで高いスキルの人が獲得できるメリットは大きい」(二葉さん)。取り組み事例を他社に伝えたところ、導入を決めた企業も出てきた。

 ◇   ◇

ハイスキル女性の派遣も人気だ。ビースタイル(東京・新宿)がキャリア女性を短時間勤務で派遣・紹介する「時短エグゼ」。経理や人事、法務経験者を中心に求人は右肩上がり。直近3カ月(16年11月~17年1月)は前年同期より4割近く増えた。派遣先の7割が中小ベンチャーだ。

子育てをしながらシステムエンジニアとして働くAさん(42)は時短エグゼを通じて15年3月、給与計算代行のペイロール(東京・江東)で派遣社員として働き始めた。今年3月、同社の正社員になった。

1997年にシステム会社に入社。2度の育児休業を経てエンジニアの仕事を続けたが、長男が学童保育になじめない様子を見て「今は子どもについていよう」と13年に退職した。

近所の不動産店で営業事務のパートをしていたが、子どもの手が離れてくると、専門性を生かし働きたいと思うように。15年2月に派遣登録した。

スキルを生かして働く中で、新システム導入プロジェクトでの活躍が評価され、正社員に登用された。「ブランクがあっても、スキルを生かして頑張ればキャッチアップできる」。Aさんはそう実感している。

 ◇   ◇

働き方の多様化進む

人手不足や女性の就労を後押しする機運もあり、働く女性は年々増えている。

総務省の労働力調査によると、2016年の女性の雇用者は2531万人。前年より57万人増えた。正社員は1078万人(前年1043万人)、非正規社員は1367万人(同1345万人)といずれも増加。生産年齢人口(15~64歳)にあたる女性の就業率は66%と、1968年以降最高の水準だ。

厚生労働省によると1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.43倍。バブル期以来の高水準が続く。人材確保のため、業務を切り分け短時間・短日数での募集を増やす、フルタイムでなくてもキャリアを生かせる仕事を用意するなど対応を進める企業も増えてきた。

「スキルを生かして派遣や業務委託で働く、時短正社員として採用されるなど、主婦があきらめていた働き方ができるようになってきた」とビースタイルしゅふJOB総研の川上敬太郎所長。「働き方の多様化は今後さらに進む」と話す。

(女性面編集長 佐藤珠希)

[日本経済新聞夕刊2017年3月14日付]

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