デュン/手帳や財布に入れておけるほどの薄作り
国産にこだわった、軽くて薄い財布や小銭入れなどを展開しているロンド工房の革小物ブランド、dunn(デュン)の名刺入れ。この「カードリッジ デュン」はレザー製ながら、500円玉よりも薄い作りになっている点が最大のメリット。
厚さわずか1ミリという極薄なため、バッグではなく財布や手帳に入れておける。荷物を減らせるうえ常に携帯できるので、名刺忘れも防止できる。手帳カバーやスマホケースなどに挟んでおけば、例えば来社の打ち合わせ時に、初対面の方が同行してきても、わざわざデスクに名刺を取りに戻る必要がなくなるのだ。
実はレザー製の前身として、紙で作った薄型名刺入れを発売し、名刺忘れを解消できると好評を得た。この薄型名刺入れを「メインで使いたい」との要望がユーザーから多く寄せられたため、高級感のあるレザーモデルを製造したという。
「レザーモデルの販売は2015年から。発売当初から右肩上がりで売り上げは伸びており、直近の売り上げは常に前年同月比2倍を記録しています。当初は持ち物をコンパクトにしたい男性ニーズを考えていましたが、薄くて軽いというコンセプトは女性にも支持され、実際のユーザーは女性比率が約6割です」(ロンド工房 クリエイティブディレクター 荒川翔太氏)
また、リクエストのなかには「マネークリップにしたい」という声もあったそうだ。
「営業職など人と関わる方はもちろん、普段はあまり名刺入れを使用しない内勤の方などにも支持されています。面白い使い方としては、和装の方が帯にカードやお札を入れて、マネークリップとして活用しているようです」(荒川氏)
クラウストルム/片手で開閉できるスマート設計
高強度ステンレスを用いた小物を手がけるクラウストルムの名刺入れは、片手でスマートに開閉できるのが魅力。
厚さ7ミリの薄型名刺入れ「SERVE」は、ボディーをスライドして開閉する構造になっている。スライドすると同時に、先端の底面が折れ下がるため名刺を取り出しやすい。スライドして閉じると底部は自動で戻る機構にも注目。
もう一方の「CC-CONTAINER」は、本体上部のロックをスライドすると、開口部が跳ね上がるスプリング式の開閉構造になっている。開いた状態のときは名刺収納部分にフチがないため、名刺をスムーズに取り出すことができる。このモデルは名刺のほか、シガレットケースとしても使えるように設計されているのも特徴だ。
「スムーズな名刺の出し入れを可能にするため、片手で開閉できるとともに、受け取った名刺を自分の名刺の最後尾に入れることができる設計にしています」(STEEL 取締役 遠藤健史氏)