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星野源、でんぱ組.inc 「踊れる曲」がヒットする理由

2017/3/23 日経MJ

 「一緒に踊れる」が音楽ヒットの重要な要素になってきた。代表的な大ヒット曲が、“恋ダンス”で話題となった星野源の『恋』だ。主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のエンディング曲になって火がつき、2016年末には『NHK紅白歌合戦』でも披露。4カ月以上もオリコンチャートの25位内に入り続けるロングヒットとなっている。

星野源 踊りながら歌うスタイルに関しては、小さい頃からマイケル・ジャクソンに憧れていたことも大きいそう。5月から8月にかけて横浜アリーナを含む、自身初のアリーナツアー9カ所18公演を予定

 バンドシーンを見ても、サカナクションを筆頭にKANA―BOONなど、テクノやハウスといったダンスミュージックを積極的に取り込むバンドが増加中。アイドルでも、高速ダンスロックサウンドを歌う、でんぱ組.incなどが出現して、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のようなロックフェスにも出演している。ジャンルを超えて、皆で一緒に踊れるサウンドが受けているのだ。

 踊れる曲が広がってきた理由は、3つある。

 1つは、アーティスト自身が日本にダンスミュージックを根づかせようと力を入れていること。星野源は「ブラックミュージックが音楽ルーツ」と公言しており、自身の音楽を「イエローミュージック」と命名。日本人の日本人によるダンスミュージックを追求している。『SUN』『時よ』(ともに15年)などのミュージックビデオでも、踊って歌うパフォーマンスを披露している。

 サカナクションのフロントマン山口一郎も結成以来、「ダンスミュージック」と「ロック」の融合を掲げて活動。4つ打ちのリズムを多用したり、エレクトロ系のサウンドを組み合わせて、縦ノリの楽曲を生み出す手法を取り入れる若手バンドが増えている。

 踊れる曲が増える2つ目の理由は、近年のライブ、フェス人気を受け、会場全体が盛り上がる曲が求められていることだ。サカナクションなどが所属するビクターのレーベル、ゲッティング・ベターのディレクター遠藤大輔氏は、「カッコよさを追求した楽曲はもちろんそうですが、お客さんが『楽しい』『盛り上がる』と感じる曲も、アーティスト側に求められているのではないか」と語る。

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