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美味を旅する 食材の宝庫、伊豆のオーベルジュ3選

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オーベルジュでゆったりと美食を楽しむ旅が、人気を集めている。オーベルジュとは、フランス発祥の宿泊施設を備えたレストランのことで、主に郊外や地方のリゾート地に立地している。今回は、温暖な土地柄で知られ、山海の幸に恵まれた伊豆にある、食べてよし、泊まってよしの極上オーベルジュを紹介しよう。

アルカナ イズ(湯ケ島温泉) ――各部屋に露天風呂

料理はもちろんのこと、ゆったりとしたリゾートライフを楽しめるのが、「アルカナ イズ」だ。16部屋ある客室はすべてスイート仕様で、「スイート」「リバーウイングスイート」「リバーテラススイート」「リバービュースイート」の4タイプがある。

宿泊棟はレストランとは離れた別棟になっており、周りは森の緑に囲まれ、建物の眼下に狩野川をのぞむ。隠れ家のような、静かで自然たっぷりの環境に癒やされる。フロントはなく、チェックインは客室もしくはレストランでバトラー(執事)が行うシステム。滞在中は専属のバトラーがどんなささいなことにも対応してくれる。ベッドは大きめのハリウッドツインタイプで、ゆったりとくつろぐことができる。

極めつきは、各室に設けられた源泉掛け流しの露天風呂。弱アルカリ性の硫酸塩泉で、肌ざわりもやさしい。木々の緑に囲まれ、川のせせらぎを耳にしながら、好きなときに好きなだけ入れるのがうれしい。ここではできるだけ時間を忘れて、自然を満喫してもらおうと宿側が考えているのか、部屋にはCDプレーヤーがあるだけで、テレビや時計など時間を感じさせるものは置いていない。

「arcanaタパス」で伊豆半島を一周

レストランはオープンキッチンになっており、キッチンの後ろは美しい森が見えるように、3枚続きの大きなガラス窓になっている。この森は樹齢100年以上のクスノキなど、伊豆の原風景が広がっており、夜は森がライトアップされる。美しい森を眺めながら食事ができるように、カウンターやテーブル席は森に向かって配置されている。

シェフは糸井佑磨さん。オープン当時のスタッフであり、フランス国家最優秀職人章を持つファビアン・ルフェーブル氏のもとで研さんを積んだ。伊豆の豊かな海と山の幸、そして自然に魅了され、再びアルカナ イズに戻り、2016年に料理長に就任した。おいしさは食材にありと考えており、「魚梅」の鮮魚、「歌子さん」の卵、「石井農園」のいちご「紅ほっぺ」など、地元の生産者のもとに何度も足を運び、新鮮なものを仕入れている。キャビアもチョウザメを仕入れて手作りするというこだわりようだ。

料理で特徴的なのが、5種類の「arcanaタパス」だ。伊豆の大自然に溶け込むように配慮された手作りの器で供される。糸井シェフが手描きしたかわいいイラストマップを片手に、まるで伊豆半島の食材めぐりをしているかのような楽しさが味わえるひと品。まさに「五感を刺激するエモーショナルフレンチ」の幕開けといえる。

もう一つの名物となっているのが、朝食の「森の中のピクニック」。目の前で調理されるいろいろなタイプの卵料理と色とりどりの料理と器は、見ているだけでも楽しい。「アルカナ イズ」は大人が存分に楽しめる工夫がちりばめられた宿である。

アルカナ イズ
〒410-3206 静岡県伊豆湯ケ島1662 TEL 0558-85-2700
客室/16室 チェックイン/15:00 チェックアウト/13:00
宿泊料金/平日4万9500円~(1室2名 1泊2食つき1名)、サービス料含む 11歳以下不可

写真提供:アルカナ イズ

ヴィラ・デル・ソル(熱海)――登録有形文化財でフレンチを味わう

 しょうしゃなルネサンス様式の洋館で極上のフレンチが味わえるのが、星野リゾート 界 熱海 別館「ヴィラ・デル・ソル」だ。名前はスペイン語で「太陽の館」を意味する。建物は、1899(明治32)年、紀州徳川家15代の頼倫(よりみち)によって東京・麻布に造られた日本初の西洋式図書館「南葵(なんき)文庫」。その後、16代頼貞(よりさだ)の別荘用に大磯に移され、そのとき「ヴィラ・デル・ソル」と名づけられた。そして、ここ熱海に再度移築され、オーベルジュとなった。

玄関の欄間には、館の名前がステンドグラスでデザインされているが、これは国会議事堂の天井と同じ材料を使用し、同じ作家が作ったものだとか。1階にあるサロンには、ガスを使った暖炉やシャンデリアがあり、これらは当時のものをそのまま使用。この建物は、2008年に国の登録有形文化財に登録されている。

1997年からシェフをまかされているのが、金野茂さん。独創的な料理で知られる「ヌキテパ」の田辺年男氏に師事し、その後、ヨーロッパで修業して、その腕を磨いてきた人だ。レストランの自慢は、港に揚がったばかりの新鮮な魚介類を使った料理。魚によってはすぐに調理をするより、少し寝かせた方がおいしくなる場合がある。魚の状態を見つつ、いちばんいいタイミングで料理に仕上げると金野シェフは言う。野菜にもこだわっている。熱海の山腹で100種類以上の西洋野菜を作っている谷口農園があり、直接出向いては、あまりほかでは見かけない珍しい野菜を仕入れている。

日本三大古泉も楽しめる

宿泊は、南葵文庫の建物の後ろに増築されたスイート、ツインなどの7部屋。40~80平方メートルの広々とした空間になっている。全体に白を基調にしたモダンなインテリアデザインで、オーディオもバング&オルフセンを使用しているなど、高級感が漂う。

この部屋でのもう一つのお楽しみは、大きな窓から太平洋から昇る美しい朝日を眺められること。絶対に早起きをしたいところだ。また、「ヴィラ・デル・ソル」は、「星野リゾート 界 熱海」の別館になっており、旅館のお風呂も同時に楽しめる。温泉は、内湯「走り湯」と隈研吾が設計した露天風呂「古々比の瀧(こごいのゆ)」があり、走り湯は、有馬、道後と並ぶ日本3大古泉の一つという歴史ある温泉だ。洋と和の雰囲気を同時に楽しめるのは、ここならではだ。

ヴィラ・デル・ソル
〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山759  TEL 0570-073-011(界予約センター 9:00~20:00)
客室/7室  チェックイン/15:00 チェックアウト/12:00
宿泊料金/平日2万9000円~(1室2名 1泊2食つき1名)、サービス料含む

オーベルジュ ル・タン(伊豆高原)――日本のオーベルジュの先駆者的存在

近くには、「伊豆の瞳」と呼ばれる一碧湖があり、野鳥のさえずりを楽しみながら遊歩道を歩くのが人気になっている。「オーベルジュ ル・タン」は、この湖の近くにあり、周りにはホテルやペンション、美術館などが立ち並ぶ山腹にある。オープンは、1989年。日本ではオーベルジュという言葉すらなじみがなかった時代から営業を始めた先駆者的存在である。

フランスの「ムーラン・ド・ムージャン」や「トロワグロ」など、3つ星店などで修業し、ソースの神様といわれるトロワグロから「私が知る限り日本で最高の料理人である」と言われた高橋金男シェフが創業した。その3年後に、弟子であった現在のシェフ、三輪良平さんにバトンタッチ。三輪シェフは、今ではフランス料理ひと筋に約40年活躍している、重鎮となっている。

自家農園で採れる新鮮な野菜

海の幸、山の幸に恵まれた伊豆の地の利を生かし、食材の8割以上は地元のものでそろえている。伊東の網元から仕入れているイセエビなどの魚介類、伊豆の山で捕獲したシカやイノシシといった珍しい食材も使用。しかし、フランス料理で使用するような花ズッキーニやラディッシュ、姫ニンジンなどの野菜はなかなか手に入らなかった。そこで、三輪シェフは車で10分ほどの場所に広い3つの畑を借り、自分の手で野菜栽培をスタート。畑では野菜の出来を知るため、一つひとつ口に含みながら収穫する。野菜は新鮮そのもので、とても甘く感じられるのが特徴。三輪さんは、伝統的なフランス料理を踏襲しながら、伊豆ならではの味を生かすようにしていると言う。周りには別荘が多くあり、別荘に来ている奥さま方の中には、ここの料理を楽しみにしている人も多い。

客室は、プロバンス風の家具で彩られた全8室で、30~45平方メートルのゆったりとした空間。どの部屋もペールトーン(淡い色彩)でそろえているので、女性ファンも多いとか。お風呂は黒御影石の浴槽に小室温泉を引いており、34.8℃と少し温度が低めなので加温をしているが、硫酸塩泉の本格的な温泉が楽しめる。貸し切り風呂となっており、ほかの人が入っているときには入れないが、自分が泊まっている部屋に「入浴中」のランプがともるようになっているので、部屋にいながら誰かが使用していることがわかる。

オープン以来、何度も泊まっているというファンも多い、伊豆の老舗オーベルジュである。

オーベルジュ ル・タン
〒414-0052 静岡県伊東市十足614-187 TEL 0557-45-5181
客室/8室  チェックイン/15:00 チェックアウト/11:00
宿泊料金/平日2万671円~(1室2名 1泊2食つき1名)、サービス料含む 10歳未満不可

(エフジー武蔵)

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