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スクープ写真 交尾後にオスを絞め殺すアナコンダ

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

ブラジルの沼地で特大のヘビを追っていた写真家のルシアーノ・カンディザーニ氏は、期待していた以上の成果を収めた。メスのオオアナコンダがつがったオスに巻き付いて絞め殺すところを、知られている限り世界で初めて撮影したのだ。

この極太のメスをよく知っていた現地ガイドは、カンディザーニ氏をフォルモソ川へ案内した。そうして目的のヘビを見つけたとき、このメスは体を半分水から出して、川底にいる小さなオスと絡み合っているところだった。おそらく交尾後の抱擁だろうとカンディザーニ氏は思った。このつがいを数時間観察し、1メートルほどの距離から数枚の水中写真を撮影した。

「最初は何が起こっているのか、よくわかっていませんでした」とカンディザーニ氏は言う。「でもその後、メスが茂みに入りながら、オスの体を引きずっていったのです」

同氏がこの写真を撮ったのは2012年だが、今回ナショナル ジオグラフィックに発表することにしたのは、山火事や農地の拡大によって、アナコンダが生息する沼地の環境が破壊される危険が増しているからだという。環境問題の専門家らは、保全チームによる沼地の保護を求めている。

同氏によれば、2月初旬に発生した落雷が原因とみられる大規模な火災は、消火までに5日間かかった。

おなかの子のために食べる

このアナコンダの行動にガイドは驚いた。そこで写真家は、アナコンダの専門家である、米国ニューメキシコ・ハイランズ大学の生物学者ヘスス・リバス氏に意見を求めた。リバス氏は30年以上にわたってベネズエラで爬虫類の研究を続けている。

リバス氏はアナコンダの共食いの事例を数件記録しているが、いずれもメスはオスを食べた後に吐き戻している。今回のメスが相手を食べたかは不明だ。カンディザーニ氏は、メスがオスを茂みに引きずり込んだ後は姿が見えなかったという。

共食いの理由は単純だ。妊娠中の母親(子どもを産むまでの7カ月間は何も食べない)にとって、オスはよいタンパク源だからだ。

「体重のまるまる30%が、子どもを作るために使われます。その前に7~8キロの肉を余分に食べておくのは、そう悪い考えではありません」

リバス氏によれば、メスのアナコンダが交尾後にオスを絞め殺す事例は、報告されているものではカンディザーニ氏の写真がまだ4件目であり、カメラに収められたのはこれが初めてだ。

大きく美しいメス

オオアナコンダは性別によって体の大きさが極端に違うため、交尾後の共食いにはとりわけ適している。

オスの平均的な長さは約3メートル、メスでは3.5メートルだが、どちらも最長では5メートルに達するとリバス氏。カンディザーニ氏は、自分が見たヘビは7メートルくらいあったと見積もっており、そうであれば並外れた長さだ。

ただし、リバス氏はカンディザーニ氏がこの写真を撮った、マトグロッソ・ド・スル州ボニート市からさほど遠くない場所が常に湿潤であることに注目する。「厳しい乾期がある地域では、アナコンダは生活が難しくなるため、数カ月間泥に潜って活動を休止することがあります」

「しかし常に水浸しの場所なら、エサの調達がもっとしやすいでしょうから、より大きく育つのかもしれません」

この驚くべき写真が撮影されてからこのヘビを見たという報告はないが、カンディザーニ氏は彼女がまだそこにいて、ひょっとしたら次のオスを探していることを願っている。

(文 Michelle Z. Donahue、訳 山内百合子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2017年3月1日付]

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