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日本の美肌ドリンク「甘酒」 効果的な飲み方は

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

甘酒は昔から受け継がれてきた伝統的な飲み物。健康にいいといわれていたが、近年、甘酒に含まれる成分が目のクマなどを改善し、美肌にいい効果が報告されています。そんな甘酒の健康効果をご紹介します。

美肌に効果あり 目のクマ、ニキビ肌も改善

甘酒の起源は中国。日本では『日本書紀』に、甘酒のルーツとなるものの記述が残っている。江戸時代は夏バテ予防に甘酒がいいとされ、夏の飲み物として飲まれていた、伝統的な発酵食品だ。甘酒はもち米を、「米こうじ」もしくは「酒かす」などで発酵させて作る。主な栄養素は、ビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖で、栄養が豊富なことから、"飲む点滴"ともいわれる。また、こうじを使用した甘酒には、数種類のジペプチドや、抗酸化作用のあるエルゴチオネインが含まれているという報告もある。

近年の研究では、美容に効果があることがわかってきた。美容成分などに詳しい東京工科大学の前田憲寿教授は、「米こうじと酒かすの両方を使用した甘酒を継続して飲むことで、皮膚の表面温度が上昇し、目の下のクマが改善した。皮脂の抑制効果も確認できており、ニキビを減らすなどの美肌効果も期待できる」と説明する。さらに、森永製菓の健康事業本部研究開発部の川上晋平さんは「甘酒を含むエサを食べたマウスのふん便小腸内容物を分析した結果、粘膜を構成する成分の一つ、ムチンの量が増加した。腸内環境を改善する可能性があると考えている」と話す。

自身も甘酒を愛飲しているという芝大門 いまづクリニックの今津嘉宏院長は、「甘酒は三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物がバランスよく含まれる。体の調子が悪いときの栄養補給としてもお薦めです」という。

甘酒を効かせる飲み方は1日2杯

甘酒の健康効果を効かせるには、1日2杯、朝と晩に毎日飲むのがお薦め。「甘酒は栄養価が高く、バランスのとれた飲み物なので、一年を通して風邪予防にも最適です。近年の研究で、酒かすに多く含まれる清酒酵母が、アデノシンA2A受容体を活発にし、睡眠の質を改善することが報告されています」(今津院長)

【甘酒の健康トリビア】

「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高い甘酒。現在では美容効果に期待が高まり、スーパーフードとして、さらに注目が集まっており、自販機でも購入できるほどの人気商品になった。もち米、米こうじ、酒かすで作る甘酒のトリビアをご紹介。

アルコール有無は材料で決まる

甘酒には「酒かすで作る甘酒」と「米こうじで作る甘酒」、「酒かすと米こうじをブレンドしてつくる甘酒」がある。酒かすにはアルコールが含まれているので、酒かす入りの甘酒には微量のアルコールが含まれているが、米こうじでつくる甘酒にはアルコールは含まれていない。

低カロリーなエナジードリンク

米こうじの甘酒のカロリーは、おおよそ100ml当たり81kcal。一方、酒かすの甘酒は、これに砂糖を加えるので砂糖の量だけカロリーは上のせされる。アミノ酸の含有量などを考えると、一般的なエナジードリンク(200kcal)よりもカロリーは控えめ。

江戸時代は夏バテ予防に飲まれた"夏の飲み物"だった

お正月の神社の境内などでふるまわれる甘酒は、温めて飲む冬の飲み物というイメージが強い。しかし、江戸時代は夏バテ防止の飲み物だった。甘酒売りが売り歩く姿は夏の風物詩として、「甘酒」は俳句の夏の季語となっている。

最近はコンビニでもカンタンに手に入る

幅広い年齢層に人気の甘酒。最近では、1年を通してコンビニでも販売されるようになった。酒かすと米こうじをブレンドしたタイプやショウガ入りのものなど種類もさまざま。缶入りのほかにフリーズドライタイプもあり保存・携帯に便利。

【炊飯器でOK 米こうじを使った甘酒の作り方】

1.もち米を洗米した後、400mlの水を入れて30分、水浸させてから炊く。炊き上がったら、しゃもじで混ぜながら冷ましていく。

2.炊き上がったもち米を55~60度ぐらいまで冷ます。米こうじ(乾燥米こうじでも可)をバラバラにほぐしながら、炊飯器に入れる。

3.もち米とほぐした米こうじをまんべんなく混ぜ合わせる。表面を平らにならした後、炊飯器に残りの水200mlを加える。

4.炊飯器の蓋は閉めずにぬれ布巾をかぶせ、保温スイッチをONにする。

5.ぬれ布巾をかぶせたまま7~10時間置く。こうじがなじんできたらかき混ぜ、常温に戻し、器に移して冷蔵庫で保存する。

【もっとカンタン 保温ボトルに入れるだけでできる】

1.ステンレスボトルにバラバラにほぐした米こうじ100グラムを入れる。お湯を沸かして、湯の温度を60度まで冷ましておく。こうじで甘酒を作るときのコツは、60度前後の温度を保つこと。

2.70度を超えると糖化酵素が壊れて働かなくなるので、温度には注意を。ボトルに60度のお湯を注ぎ、温度を保ちつつ、7時間置く。

【甘酒ライフを充実させる、+αレシピ】

アルコールを含まず、美容効果が期待できる「米こうじでつくる甘酒」をベースとしたアレンジレシピをご紹介。ストレートでもおいしい甘酒に薬味をはじめ、乳製品などをプラス。常温・加熱・冷やしてもいい。

甘酒+ショウガ(小さじ1) ショウガの成分で温め効果アップ

ショウガにはジンゲロンとジンゲロールなどの辛味成分が含まれている。皮つきのすりおろしたショウガを加えることで、手や足の末端にある血管を開き、血流を促して体を温める。さらに、甘酒のペプチドとの相乗効果で血圧を上がりにくくする効果も期待できる。

甘酒+豆乳(1/3カップ:約70ml) たんぱく質補給にぴったり、さっぱりとした飲み口に

牛乳と同じくらいたんぱく質を多く含む豆乳。乳糖不耐性の人でも豆乳であれば、たんぱく質を補給することができ、大豆イソフラボンによる美肌効果も期待できる。加える場合は、砂糖を含まない無調整豆乳がお薦め。飲みやすく後味もサッパリ。

甘酒+陳皮(ひとつまみ) 漢方でも使うミカンの皮で血の巡りを促す

ミカンの皮を乾燥させたものを「陳皮」といい、1年以上陰干したものは生薬として使われる。陳皮に含まれるポリフェノールの一種・ヘスペリジンは、血流の改善を促す作用がある。血の巡りがよくなることで、全身を温める。

甘酒+ヨーグルト(大さじ1) 動物性の発酵食品で整腸効果が大幅にアップ

ヨーグルトは乳酸菌が牛乳を発酵させてつくる動物性の発酵食品。植物性の発酵食品である甘酒と組み合わせることで整腸作用が期待できる。「朝、時間がないときなど、朝食代わりにコップ1杯、甘酒ヨーグルトを飲むのがお薦め」(今津院長)

前田憲寿さん
東京工科大学応用生物学部教授。資生堂を経て2007年に東京工科大学教授に着任。美白・エイジングケアなど化粧品成分のほか、食品成分など、幅広い有効成分の分析・研究を行う。監修著書に『美肌科学の最前線』(シーエムシー出版)など。
今津嘉宏さん
芝大門 いまづクリニック院長。慶應義塾大学医学部漢方医学センター助教、北里大学薬学部非常勤講師などを経て2013年に開業。テレビやラジオでも活躍中。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など多数。

(ライター 高橋晴美、写真 鈴木正美、スタイリング タカハシユキ)

[日経ヘルス 2017年3月号の記事を再構成]

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