さらば邪魔なケーブル 究極の小型無線イヤホン
最近人気のブルートゥース対応イヤホン。中でも注目株は、ハウジング同士をつなぐケーブルがない"完全ワイヤレス"タイプだ。「アポロ7」は、見た目がほとんど耳栓のイヤホン(図1、図2)。指先大のハウジングにドライバーやバッテリーなどが詰め込まれている(図3)。本体は4グラムと軽量。通常のイヤホンよりやや重みは感じるが、付け心地は悪くない。
サイズは直径15.4×高さ22.2mm、重さは4g。対応する通信規格はブルートゥース4.1で、バッテリー駆動時間は3時間(音楽再生)だ。
「AAC」や「aptX」といった高音質なコーデックもカバーしており、スペックは十分。実際に聴いてみると、完全ワイヤレスということを感じさせないほど、シャープな音を鳴らす。本体のカラーは、女性に好まれそうなピンクやゴールドなどもラインアップしており、付属の携帯ケースとおそろいなのもおしゃれだ(図4)。
スマホとイヤホンのペアリングは、片側のイヤホンだけでOK(図5)。充電には前述の携帯ケースを使う(図6)。このケースにはバッテリーが内蔵されており、収納中に充電できるのは、なかなか理にかなっている。イヤーチップなどの付属品も充実(図7)。特に、「コンプライ」ブランドのイヤーチップに変更すると、低音の量感が増す。
アポロ7は音質、デザイン共に完成度が高い。課題は実売4万円という価格だ。しかし、装着中は何の妨げもなく音楽が聴ける快適さは、何物にも代え難い。その価値を考えれば、高い買い物とはいえない魅力的な製品だ。
(日経PC21 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2017年1月号の記事を再構成]
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