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家入レオ 歌詞つづる万年筆、3文字に100字の思い

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NIKKEI STYLE

高校生だった17歳の時にデビューし、5周年を迎えた今年、初のベストアルバム「5th Anniversary Best」をリリースした、シンガーソングライターの家入レオさん。彼女が「すごく助けられている」というのが1本の万年筆。以前は鉛筆を使って歌詞を書いていた彼女が、万年筆を使うようになった理由とは?

歌詞を書く筆記具が鉛筆から万年筆へ

今回持ってきたのは、モンブランの「マイスターシュテュック」という万年筆。20歳の誕生日にお世話になっている方からプレゼントでいただいたものです。

約3年前から歌詞を書く時に、万年筆を使うようになりました。これ以外にも何本か持っています。それまでは鉛筆を使っていたんです。ただ気持ちがノッてきちゃうと筆圧がつい上がって、ボキッと折っちゃうことも多くて。だから小学校低学年の子たちが使っている、芯の軟らかい4Bの鉛筆で書いていました。10代の頃は、感情をストレートにぶつけるように詞を書いていたんです。でも20代となった今は、その初期衝動のような気持ちとも、客観的に付き合えるようになってきました。もちろん熱い気持ちはあるんですけど、それをダイレクトには詞に出さなくなったというか。

そういう意味では、今は作詞をする上で、万年筆にはすごく助けられていると思います。ペン先がデリケートなので力任せには書けないため、いい意味で冷静になることができる。カッコよく言うなら、「年齢とともに万年筆を使いこなせるようになってきた」ということなんですかね(笑)。

とは言っても万年筆で書き上げた作詞原稿には、何度も書き直した文字が散乱しているので、それをパソコンで改めて清書して完成させるようにしています。歌詞って、3文字の中に100文字分の思いを凝縮しなくちゃいけないから、試行錯誤が欠かせないんです。

◇ ◇ ◇

筆記具で有名な「モンブラン」は1906年、ドイツ・ハンブルグで創業した。モンブランという現在の社名になったのは1910年。ヨーロッパ最高峰の山からとられたという。

ドイツ語で「マスターピース」を意味する「マイスターシュテュック」が誕生したのは1924年。以来、モンブランを代表するコレクションとして、ハンブルグの本社工場で生産され続けている。ちなみにペン先に刻印された「4810」という数字はモンブラン山の標高。

◇ ◇ ◇

10代の頃は直筆の手紙でスタッフとコミュニケーション

文字が書きやすいのも万年筆のいいところです。いろいろなテーマで詞を書くようになってからは、作詞作業で葛藤するときがあって。万年筆を使うようになってからは、そういう時でも作業がはかどるようになりました。手にもすごくなじむので、持つと文字を書きたくなるんです。

手紙を書くことも好きなので、そのときにも万年筆をよく使います。

プライベートで地元・福岡の友人に書くこともあるんですけど、一緒に仕事をするスタッフさんに宛てて書くことも多いです。それは10代でデビューしたことも大きく影響していて。

当時は未成年だから、ツアーなどに行った先で、お酒の席にまで付いて行くことができなかった。ただアーティストって、そういう場でスタッフさんとコミュニケーションを深めていくことも多いじゃないですか。そこで考えた結果、「手紙を書いて渡そう」と思いついたんです。例えば「感謝」の気持ちを口で伝えるよりも、手紙なら2、3行でもより気持ちが伝わるなと思い、よく書いていました。それが習慣となり、今でもお世話になったスタッフさんには年末に必ず手紙を書いています。

センスを磨くためにはある程度の出費は必要

買い物に関しては、割と悩まずに買うほうですね。食事はメニューを見ながら、すごい悩んじゃうタイプなんですけど(笑)。あと、どちらかというと何でも買って試したいタイプなんです。最近ではスチームオーブンレンジを購入したんですが、ラップなしでもしっとりと出来たてのおいしさに仕上がるので、とても満足しています。

特に芸術系のものに対してはその思いが強くて、センスを磨くためにはある程度の出費は必要だと思っています。だからギターをはじめとする楽器のような、金額的に大きな買い物をする時でも比較的悩まないですね。本も好きでよく購入するので、家の本棚はいつもパンパン。収納しきれなくなって、その度に引っ越しをしているぐらいです(笑)。

ただ家がモノであふれ返っているかというとその逆で、あまり置いていません。基本的に絶対数は増やしたくない。使わなくなったら実家に送ったり、リサイクルショップへ持っていったりしています。断捨離の考え方に近いのかもしれません。洋服もモノトーンが好きなので、定番の洋服を15着、たまに着るものを何着というふうに決めています。

今までベストを尽くしてきた結晶が今作の"ベスト盤"

2月15日にデビュー5周年を迎え、初のベスト盤を出せたことはとても感慨深いですね。

詞を書きためたノートは全部取ってあります。今でも行き詰まると昔のノートを見返して、「この時もできたんだから大丈夫!」と自分を勇気づけています。手書きのノートのいいところは当時の試行錯誤が目に見えてわかること。デビュー曲の「サブリナ」はアニメの主題歌になったので、それに合わせて歌詞をちょっと変えてみたり。そんな過程も、当時のノートを見ると思い出しますから。

ベスト盤で今までリリースした作品を順番に聴くと、それぞれ自分の精いっぱいを出せたという自信はあります。マスタリングしている時を思い返しても、「もっとああしておけばよかった」と思うことがないんです。それはすごく恵まれた環境やスタッフのもとで、楽曲制作を行ってこられたからだと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後は音楽活動はもちろんのこと、お話があれば声優やナレーターといった声の仕事、エッセーなどの執筆活動もやってみたいと思います。仲のいい大原櫻子ちゃんや藤原さくらちゃんらが、マルチに活躍する姿はすごくいい刺激になっていますし、同世代みんなでガンバっていきたいと思っています。

家入レオ
1994年12月13日生まれ、福岡県出身。15歳の時に、思春期の心の葛藤を描いた「サブリナ」(後のデビュー曲)を完成させ、音楽の道で生きていくことを決意。翌年単身上京し、12年2月にメジャーデビュー。以降数多くのドラマ主題歌やCM曲を担当する。初のベストアルバム「5th Anniversary Best」には、全シングル12曲に加え、今年1月に開催された第95回全国高校サッカー選手権大会の応援歌「それぞれの明日へ」や新録音源などが収録されている。

(文 中桐基善、写真 中村嘉昭)

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