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大富豪が実践しているお金の哲学

お金持ちのお店選び 「行きつけの和食」が定番の理由

日経マネー

2017/3/28

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大富豪と呼ばれる人たちがいる。多額の富を保有する彼らのお金に対する考え方は、いったいどのようなものだろうか。かつて金融資産10億円を超える大手顧客を対象とした野村証券のプライベートバンク部門で辣腕をふるったZUU社長兼CEO(最高経営責任者)の冨田和成氏が、大富豪が実践する「お金の哲学」を解説する。

◇     ◇     ◇

私の知る大富豪を見ると、会食は行きつけの和食の店という人が非常に多いです。

例えば、懇意にしていただいている某不動産コングロマリット企業のオーナー社長は、必ず東京・広尾の決まった和食屋で会食の場を設け、使う個室まで同じです。

そこまで徹底している大富豪も珍しいのですが、実は呼ばれる方としても道に迷うことはありませんし、お店の雰囲気にも慣れてくるので居心地がよくなります。メニューも少しずつ変わるので食べ飽きることもありません。

行きつけのお店を持つメリットは無理が言えることです。混雑時に急きょ席を用意してもらったり、ゲストの好みに合わせて食材を用意してもらったりと何かと融通が利きます。

ただ、そのお店のお得意様として特別扱いをされる身になるには、まずそのお店にお金を落とさないといけません。だとすれば、やたらとお店を替えて食べ歩くよりも、ここぞと決めたお店に通い続ける方が合理的です。

行きつけの究極と言えば入店に制限のある一見さんお断りのお店や、会員制クラブ(東京・六本木の「アークヒルズクラブ」や、帝国ホテルの会員制ラウンジ「ゴールデンライオン」など)もあります。こうしたハイエンドな空間での会食は、ゲストに対して一段上の特別感を演出できます。行きつけのお店であればそれ自体が誘い文句になりやすい、というメリットもあります。

そこで、若いビジネスマンのために行きつけのお店を決めるコツを少し書いておきましょう。

まずお店のジャンルですが、大富豪の会食は懐石料理やすし、または素材にこだわった郷土料理のお店など、9割以上が純和食のお店です。大富豪の会食というと洋食とワインを思い浮かべる方もいるでしょうが、イタリアンやフレンチで会食を開くことはあまりありません。

なぜならそういった場に参加する人たちは毎日のように会食がある身のため、おなかに負担のかかる料理を敬遠する人が多いからです。もし自分が毎日外食に誘われると想像してみてください。いくらこってりした料理が好きな人でも、毎晩はさすがに厳しいでしょう。これは大富豪のコミュニティーにおける不文律となっています。

また、そのお店に個室があることも重要なポイントです。2人ならカウンターに座ることもありますが、基本的に経営者同士の会食は公にできない話が多いので、個室がないと会話が弾まないこともあります。

実は行きつけになるようなお店は人から紹介されることが多いです。いいお店のストックを持っている人がいれば積極的に連れて行ってもらえるように頼みましょう。

冨田和成
ZUU社長兼CEO。一橋大学在学中にIT分野で起業。卒業後、野村証券プライベートバンク部門で活躍。退職後にZUUを設立し、国内最大規模の金融ポータルメディアZUU onlineなどフィンテック分野で事業を展開中。

[日経マネー2017年4月号の記事を再構成]

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