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苦み走った個性派 クラフトビールと戯れる

飲み方や保存方法にもこだわり

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NIKKEI STYLE

小規模なブリュワリー(醸造所)のつくるクラフトビールが人気を呼んでいる。大手ビールメーカーの商品の多くは「ピルスナー」と呼ばれる種類。これに対して、クラフトビールには香りが高く、深い苦みのあるIPA(インディア・ペール・エール)という種類を中心に、個性派がそろう。そのおいしい飲み方を探った。

ピルスナーはチェコのピルゼンで生まれたことから、この名が付いた。1842年生まれのこのビールは、ライトな味わいで、のどごしが非常によく飲みやすい。しかも食中酒として料理の邪魔をしない味なので20世紀に世界標準となった。

日本では1994年の酒税法改正により、ビールの最低製造数量基準が2000キロリットルから60キロリットルに緩和された。これにより小規模醸造でのビール造りが可能になった。これ以前から海外では小規模ブリュワリーによるクラフトビールが流行し始めているのだが、それにならったかたちだ。

赤道を旅した7%のIPA

クラフトビールの定義は明確にはないが、多くの種類があるビールの中から、小規模ブリュワリーが造った個性的なビールといえばいいだろうか。米国では、まずアメリカン・エールが根付いた。そして広くクラフトビールが認知されるようになったのはIPAが造られるようになってからだ。

IPAは、もともと英国からインドに運ばれたビールの名称。赤道近くを船で運ぶため、防腐効果があるホップを大量に使ったビール(ピルスナーの3~4倍)だ。味のバランスを取るため、他の原材料もふんだんに使い、アルコール度数は7%とやや高め。香り高く、爽やかで深い苦みが特徴。甘味は少ないが、かんきつ類を思わせる爽やかさを伴ったコクが魅力だ。個性的な味は、一度飲むと忘れられない。現在のクラフトビールを象徴するビールであり、真っ先にお薦めしたい。

クラフトビールをおいしく飲むには、「温度」「グラス」に注意することだ。

IPAの飲み頃の温度はやや高め。日本で最も出荷量の多いIPA、ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)の「インドの青鬼」はセ氏13度を薦めている。温度が低すぎると、クラフトビールの魅力の一つ、香りが楽しめないためだ。吟醸酒、ワインと同じで日本の冷蔵庫だと冷えすぎ。ピルスナーは香りがあまり立たないので冷蔵庫でもいいが、クラフトビールには安価でもいいのでワインセラーをお薦めしたい。

基本的に缶で密閉してあるとはいえ、ビールは生モノ。暑い場所では劣化する。その点、ワインセラーは一箱分まるごと入れることができるので安心だ。

次はグラス。実はIPAには専用グラスがある。ワイングラスで有名な独リーデルのグループブランド「シュピゲラウ」の製品(約2000円)だが、2013年米国で生まれた。クラフトビールのIPAをよりおいしく飲みたいという要望で作られたのだ。ワイングラスに似たグラスの上部は香りをためる。グラス下の筒状の部分は、ゴクゴク飲む量を確保するためだが、傾けるたびに泡が発生しやすい機能を併せ持つ。

冷やしすぎず香りを味わう

専用グラスを使うとワンランク上がった味になるが、通常のグラスでもよりおいしく飲むコツがある。一つ目は冷蔵庫で冷やさないこと。冷蔵庫のニオイがグラスに付くのを防ぐためだ。次に、飲む前にコップを冷水で軽くすすぐこと。こうすると均一で細かい泡を作ることができる。そしてクラフトビールは絶対にグラスで飲むこと。缶から直接だと香りが鼻に届かない。ものすごく損だ。

うまい泡を盛るためのグラスへの注ぎ方は、いろいろなビール会社がウェブサイトで説明している。クリーミーな泡を作るタカラトミーアーツの「ビールアワー」シリーズなど、小物を使うのも楽しい。

日本でも「タップ」と呼ばれるいろいろなビールが置いてある店ではIPAが人気。が、まだ家飲みに入手し難いのも事実。そんな時はネット購入がお薦めだ。「とりあえず」も悪くないが、「自分のこだわり」のビールを探してほしい。

(生活家電.com主宰 多賀一晃)

[日本経済新聞夕刊2月25日付]

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