暖かくなったり寒くなったり、体調管理が大変な季節。皆さんは風邪など引いていませんでしょうか。私は優待券の利用でどうしても外食が多くなるので、健康の維持にもそれなりに気を使っています。自転車での移動もその一環。体調が優れないと、優待ライフも満喫できませんからね!
もちろん、健康づくりにも株主優待はとっても役立ちます。健康食品やスポーツジム、運動用品などの優待が色々あって、楽しみながら活用できます。
ファンケル(東1・4921)は優待カタログから様々な健康食品が選べて、誰にでも薦めやすい銘柄の一つです。サプリメントや発芽米、苦手じゃなければ青汁なんかもいいですね。
カタログの掲載商品が多いのは、AFC‐HDアムスライフサイエンス(JQ・2927)。優待は100株だと30%割引券だけなんですが、500株だと1万円相当の優待券ももらえて、サプリメントや雑穀、青汁、希少糖などの購入に使えます。私がよく買っているのは、野菜・果実ジュースのギフトセット。20本入りで5000円強(税込み、以下同じ)とちょっと高めですが、その分、健康に良さそうな気がするでしょう?
何だか効きそう、ということでいえば、SBIホールディングス(東1・8473)の優待でもらえるサプリメントもあります。100株で9800円相当と1944円相当のアミノ酸サプリ(子会社のSBIアラプロモの商品)が各1個受け取れます。9800円相当の「アラプラスゴールド」は、以前は1000株以上の株主向けの優待品だったのですが、2017年3月末からは100株でももらえるようになりました。これだけ値が張れば、きっと効くだろうと思って飲んでいます。
また、エフ・ジェー・ネクスト(東1・8935)や宝印刷(東1・7921)のようなギフトカタログ形式の優待では、健康飲料が選べるものも多いです。飲料が欲しいと思ったら飲料メーカーの優待に目が行きがちですが、カタログ優待で利回りが高い銘柄を探した方がいいでしょう。缶飲料は日持ちがするので重宝しています。
玄関にはシューズが何足も
運動をするなら、スポーツジムの優待。利回り面で良さそうなのはルネサンス(東1・2378)です。会員じゃなくても施設を1回利用できる優待券をもらえます。似た使い方ができる施設利用券が、プレゼント用として会員向けに3枚4665円で売られているので、優待券が1枚1555円相当と考えると、優待+配当の総合利回りは約6%となかなかです。運動する際には、ウエアやタオルなども無料で借りられて便利ですよ。
運動用品を購入できる優待も結構あります。私は、ヒマラヤ(東1・7514)やアルペン(東1・3028)のお店で優待券を使ってウオーキングシューズやシャツ、ゴルフズボン、水着などをよく買っています。ウオーキングシューズを履いて、優待を受けようとあっちこっち飛び回っているのが、きっといい運動になっていると思います。玄関には、新品のシューズがまだ何足もストックしてあるんですよ。水着や防寒肌着などの季節ものは、シーズンオフだとワゴンセールなどでとても安く買えるので狙い目です。
意外なところでは、進学塾を手掛ける進学会(東1・9760)。札幌市内に3店舗ある系列スポーツクラブ内の売店で、非会員でも優待券で買い物ができます。
あ、あと忘れちゃいけないのがあさひ(東1・3333)。やはり、私に自転車は欠かせませんから。
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【今回の桐谷戦略】 買うタイミングはこう計る
優待新設が発表され、利回りが良かったら翌営業日に早速買うことも結構あるのですが、その際には寄り付いた後に少し下がったところを狙っています。寄り付きがその日の高値というケースはよくあるんですよ。
買う基準は、これまでお話ししてきたように優待+配当の総合利回りが4%以上です。例えば、ヒマラヤは500株だと3000円分の値引券が年2回もらえるので、この基準に沿って株価が800円まで下がったところで400株買い足しました。額面が大きい方が、使いでがありますからね。
高値からどれほど下がってきたのか、過去の安値はどれくらいだったのかを確認するのに、長期のチャートもよく見ます。SBI証券のサイトは30年チャートを表示できるのがいいですね。バブルの頃はいくらだったのか、なんていうのも分かります。
3月の権利確定銘柄
では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2017年3月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2017年3月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2017年3月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、3月28日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。
(日経マネー 小谷真幸)
[日経マネー2017年4月号の記事を再構成]