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1位は嵐の相葉雅紀と吉田羊 タレントCM起用社数

日経エンタテインメント!

2017/3/13

 CMで今、人気の高いタレントは誰か。2016年末に発表された、ニホンモニター調べの「2016タレントCM起用社数ランキング」とCM総合研究所調べの「2016年度CMタレント好感度ランキング」。この2つの指標を基に、愛されるCMタレントの条件を探った。

 まず、CM起用社数ランキングの男性部門で1位に輝いたのは、12社のCMに出演した嵐の相葉雅紀とテニスプレーヤーの錦織圭。女性部門では、15年の9社から13社へと大きく数を伸ばした吉田羊が初のクイーンに輝いた。

2016タレントCM起用社数ランキング

ニホンモニター調べ。調査期間:2016年1月1日~11月30日
対象局:日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ(東京地区民放5局地上波オンエア分)

 一方、CMタレント好感度ランキングに目を向けると、上位の面々はやや変わる。男性部門で1位となったのは、au「三太郎」シリーズCMで浦島太郎を演じる桐谷健太だ。さらに松田翔太、濱田岳、菅田将暉、前野朋哉と、「三太郎」シリーズの出演者がトップ5を独占。女性部門でも、同シリーズ出演の有村架純と菜々緒がワンツー・フィニシュを決めた。このほか、SoftBankやNTTドコモといった他の通信会社のCM出演者も上位に入っている。

2016年度CMタレント好感度ランキング

CM総合研究所調べ。集計期間:2015年11月度~2016年10月度
CM好感度調査のうち、「好きな」CMの「好きな点・印象に残った理由」として挙がった「出演者・キャラクター」項目のポイントを、出演タレント別に集計したもの。CMに複数のタレントが出演している場合はポイントをそれぞれに加算

 タレントの起用社数ランキングと好感度ランキングの両方に共通するのが、演技力に定評がある人物が重宝されていることだ。

 起用社数ランキング男性部門では、俳優としても活躍する嵐の櫻井翔と二宮和也に、西島秀俊と名脇役の遠藤憲一というベテラン2人が11社で並ぶ。遠藤と同じく、名脇役として評価の高い松重豊も8社で起用されている。

 女性部門1位の吉田羊は、「エネオス」のニュースキャスターや住友生命保険「1UP」のライフデザイナー(保険外交員)といった働く女性から、子役の鈴木梨央と共演する「ポカリスエット」の母親役まで幅広い役柄を演じ分ける。好感度ランキングでも、通信会社のCM出演者に分け入って、7位にランクインするなど人気も高い。

■演技力が高く評価される時代に

au「三太郎」シリーズ

 昨今は家族や職場など何かしらの設定を設けて、出演者が役を演じるCMが人気が高い。CM総合研究所が発表する「銘柄別CM好感度ランキング」(関東一都六県在住の一般男女3000人のモニターが純粋想起で「好き」と回答したCMの得票数)で15、16年と2年連続1位を獲得したauの「三太郎」シリーズは、桃太郎、浦島太郎、金太郎が友達だったという設定。NTTドコモは、15年に新聞記者を主人公にした「得ダネを追え!」シリーズをスタートし、16年に大きく順位を上げた。従来からの主流である、タレントの持つキャラクターを最大限に生かしたCMとともに、昨今は出演者の「演技力」が求められるCMが人々の支持を集めているのだ。

 CM好感度ランキング女性部門11位にハリセンボンの近藤春菜、12位に渡辺直美という女性お笑い芸人が並んでいる点にも注目したい。近藤春菜はNTTドコモのCMで綾野剛と、渡辺直美はアフラック「給付サポート保険」CMで西島秀俊と夫婦役を演じている。彼女たちは、話題の<一発ギャグ>を披露するのではなく、CMで演技を披露して好感度を得ている。

 「イメージ重視」から「演技」の場となったCM。ただし、テレビや映画での演技とは違い、CMでは15秒という短い時間のなかでインパクトを残さなければならない。それはコントにも近い、シチュエーションプレーとも言える。昨今のCMの潮流は、コメディーセンスを発揮する俳優・女優に加え、演技力のある芸人が活躍する場も広げているのだ。

(日経エンタテインメント! 羽田健治)

[日経エンタテインメント! 2017年3月号の記事を再構成]

愛されるCMタレントの条件
CMで人気の理由をそれぞれ分析。明日から3回連続で掲載します。
3月14日(火)菅田将暉
3月15日(水)西島秀俊
3月16日(木)吉田羊

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