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メールより手軽な情報共有手段として市場が拡大しているビジネス向けチャットサービス。その先駆け、チャットワーク(大阪府吹田市)。その顧客は日本を中心に世界200以上の国・地域、約12万4000社にのぼる。とかく「労働集約型」とされるIT(情報技術)業界だが、同社は人事コンサルティングのリンクアンドモチベーションの企業診断で2年連続「社員満足度1位」となった実績を持つ。成長と従業員の満足度をいかに両立しているのか。山本敏行代表に聞いた。

◇   ◇   ◇

――社員の満足度を高めるために、どのような取り組みをしていますか。

「本人がやりたいこと、チャレンジしてみたいことに柔軟に対応できるようにしています。もちろん『やりたいことしかやらない』では会社は回らなくなりますが、10%でも20%でも本当にやりたいことをできる環境をつくることが重要だと考えています」

「『こういうことをやりたいんですけど』と言ってきたら、マネジャーや役員、人事担当が『どうやったらできるかな』『この人にはこれが合っているかもしれないね』といったように具体的に検討します」

「私が好きな言葉に『餅は餅屋』があります。会社は組織なのだから短所は互いに補い合えばいい。長所を伸ばし、経営ビジョンに向けてベクトルを取りまとめていくのが経営者、経営陣の仕事だと思います」

あえて真逆を行ってやる

「普通が嫌い」と語るチャットワーク代表の山本敏行氏

「普通が嫌い」と語るチャットワーク代表の山本敏行氏

――配偶者の出産予定日の前後2週間、在宅勤務ができる「出産立ち会い制度」など、ユニークな社内制度はどのような発想から生まれたのでしょうか。

「私に直接、質問したり、要望を言えたりする部署単位の座談会を定期的に開いているのですが、そのときに『こうしたらいいのでは』というアイデアが出てきます。会社にも社員にもプラスになるようなことは制度化しています」

「普通が嫌いなんです。『えっ』と驚かすようなことが好きなんです。年末年始とか長い休みの間にいろいろ考えて、会社を辞める人がいますよね。1年に3回、10連休が取れる『長期休暇制度』にしても、『それだったら、もっと考える時間を増やしてやろう。思いっきり考えても、ここに残って続けたい、と思える会社にしてやろう』という発想なんです。普通は『忙しくして考える時間をなくす』というのが経営者の戦略なんですけど、真逆を行ってやろうと思っています」

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