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トップは逆境を超えて

2017/2/25

トップは逆境を超えて

上場めざし資金調達 志は変えない

――昨年、国内のベンチャーキャピタル(VC)4社を引受先とする15億円の第三者割当増資を実施しました。

「直近の目標は上場です。まだ数年はかかると思いますが。稼ぐことだけが目的だったらもっと早い段階で上場できたと思います。けど、天邪鬼なんですかね。それでは面白くないんです。経営理念をすごく大事にして、時間がかかってもいいから力を蓄えようと、やってきました。資金調達はそれをブーストさせるためのものです」

「お金は株主から入ってきていますけど、考え方は何も変わっていません。社員第一、次にユーザー、第三に株主、という感じですね。普通の会社は逆の順序だと思いますが、VCにも『この順番は変えません』と言って資金調達しています。ただ、それぞれの利益は相対するものではないので、新たに株主を満足させるということに経営者としてチャレンジしたいと考えています」

――今後、めざすところを教えてください。

「日本発のITサービスが世界で当たり前のように使われるようにしたいですね。それを我々の手でやりたい。あとは日本人のグローバル展開を支援していきたいですね。日本は『ガラパゴス』なので外から入りにくいばかりでなく、外に出て行くのも大変です。シリコンバレーを拠点とすることで、それがよく分かりました。私の経験をお伝えするというやり方もあるだろうし、ツールを提供するというやり方もあるでしょう。突破口を切り開いていきたいと思っています」

山本敏行氏(やまもと・としゆき)
1979年大阪府生まれ。中央大学商学部に在学中の2000年、留学先の米ロサンゼルスで、中小企業のIT化を支援する「ECスタジオ」を創業。11年にビジネス向けチャットサービス「チャットワーク」を開始。12年に現在の社名に変更し、米国法人をシリコンバレーに設立。

(平片均也)

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