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もうかる家計のつくり方

貯蓄2000万円でも… 実は「隠れメタボ家計」 家計再生コンサルタント 横山光昭

2017/2/22

通信費は、格安スマホの存在は知ってはいたものの、仕組みがよくわからずそのままにしていたそう。家電量販店で相談することを勧めました。その結果、今までの端末を使ったまま格安SIMに入れ替えることができ、月々の利用料を安くできました。

被服費に占めるのは主に、娘たちやSさんの服代でしたが、購入の方法を見直してもらいました。交際費はSさんの飲み会代などが主。小遣いがないため、飲み会代や化粧品代などは家計から捻出していたそうです。支出に枠をはめるため、Sさん用の小遣いをつくることにし、自分の費用はそこから出してもらうことにしました。

また、生命保険は「節約のため」と共済に加入しているだけでしたが、お子さん3人の年齢を考えると保障が薄すぎでした。住宅ローンの団体信用生命保険に入っていますし、貯蓄もあることを考慮し、必要最低限の保障を加えて見直しました。

これらの支出の見直しで、月々の支出を9万円近く削減できました。毎月19万円の貯蓄ができるようになり、5年後には最低でも1140万円を増やせる見込みになりました。ボーナスも貯蓄に回し、現在の貯蓄の一部を取り崩せば一括返済もできそうです。

同時に、今ある貯蓄を将来に向けて運用したいということでしたので、私と共に勉強し、リスクの少ない投資信託やETF(上場投資信託)で運用を始めました。

もともとしっかりと頑張られていたSさん一家の家計でしたが、住宅ローン金利の変化や減税の仕組み、資産運用などを学び、よりいっそう強い家計に生まれ変われました。家計をさらに良くしたいという思いで行動ができたということもプラスの要因です。自分できちんと目標を持ち、行動していくと、その目標に近づけるのです。

Sさんは「次はふるさと納税をやってみたい」と話していました。皆さんもお得に利用できる制度はよく調べ、比較したうえで活用してみてください。家計を好転させる原動力は意欲と行動力です。

「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です。次回は2017年3月8日付の予定です。
横山光昭(よこやま・みつあき) マイエフピー代表取締役、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌の執筆や講演も多く手掛け、「はじめての人のための3000円投資生活」(アスコム)は40万部を超え、著書累計は205万部。

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