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デジタル・フラッシュ

超薄・発色で本命 有機ELテレビ発売ラッシュの正体 西田宗千佳のデジタル未来図

2017/2/21

LGエレクトロニクスがCESで発表した「LG OLED TV W」

 東芝は、2017年2月末にも同社としては初の有機EL(OLED)テレビとなる「REGZA X910」を発売する。国内家電メーカーのうち、ソニーとパナソニックは、1月に米ラスベガスで開催されたテクノロジー関連展示会「CES」にて、有機ELテレビを発表済み。日本市場向けのアナウンスはこれからだが、両社ともに日本市場でも展開することを確約している。海外メーカーでは、すでにLGエレクトロニクスが日本でも商品を展開しており、国内メーカーはそれを追いかける格好になる。

東芝の有機ELテレビ「REGZA X910」
ソニーがCESで発表した「BRAVIA A1E」

 有機EL搭載スマートフォン(スマホ)はもはや珍しくない。2017年に登場する見込みの次期iPhoneに搭載されるという噂も根強い。噂の真偽はともかく、今年はスマホへの有機EL採用が、さらに広がるのは間違いない。テレビはどうなるのだろうか。

■有機ELテレビ向けパネルの量産で市場が変化

 有機ELがテレビに搭載されると何が良いのか?

 簡単にいえば「コントラストの悪さ」「発色の濁り」「動きのキレの悪さ」という、液晶の弱点が解決されることだ。

 液晶は背後からの光(バックライト)を「遮ること」によって、色をコントロールする。「光を遮る技術」と言える。その性質上、「完全な黒」を実現するのが難しく、画面のすべての領域で均一に遮るのも難しくムラが出やすい。色も濁りやすい。液晶の物理的性質から、素早い映像も苦手だ。素早い変化が苦手なことは色が混ざって見えることにもつながり、コントラストと発色を悪くする。

 これに対し有機ELは、ドット一つ一つが光る「自発光」であり「黒を表現できてコントラストが上がる」。また「反応が早いので動画に強い」という特性を持つ。そのため、テレビには最適なデバイスといわれてきた。

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