動画が毎日5時間見放題 スマホに時間縛りの新定額制格安SIM最前線

スマホの利用スタイルに変化をもたらすか?

通信速度を「時間」という慣れ親しんだ基準で管理することにより、スマホの使い方にも変化が訪れるかもしれない。

NTT東日本・西日本が提供している「テレホーダイ」というサービスがある。毎月定額の料金を支払うことで、午後11時から午前8時までの間、指定した電話番号への通話発信が無料になるオプションだ。サービスがスタートしたのは1995年のことで、驚いたことに22年たった現在でも現役だ。

90年代の当時、家庭からパソコン通信やインターネットを利用するには「ダイヤルアップ接続」が一般的だった。固定電話の通話料が掛かるため、ネットの利用時間が長いほど、通話料金の請求も高額になっていた。

ところが、テレホーダイの登場がネット利用の様相を変えた。「時間帯は限定されているものの、通話料を気にせず定額でネットが使える」ようになったのだ。

nuroモバイルの時間プランを見たとき最初に思い浮かんだのが、このテレホーダイだった。「時間枠は限定されているものの、通信量を気にせず定額でネットが使える」という点に、テレホーダイと共通するものを感じたのだろう。

考えてみれば、人の暮らしは時間によって区切られている。会社や学校には始業時間から終業時間まで滞在するし、お店や公共施設を利用できる時間も開始時刻と終了時刻が定められている。1日24時間という枠のなかで暮らしている私たちにとって、「時間」は生活に密着した身近な単位だ。

オンライン動画の視聴やファイルのダウンロードといった通信量が多くなりがちなアプリやサービスは、通信容量に制限があると積極的に使いづらい。だが、直感的に捉えやすい「時間」で通信速度が管理できるなら、今まで以上にスマホで利用しやすくなるだろう。

「必要なときだけ使い放題で通信したい人や、容量ではわかりづらいと感じている人でも、時間プランは安心して使っていただける」(ソニーネットワークコミュニケーションズ担当者)。動画もネットも1日5時間までなら使い放題の時間プランは、スマホの使い方を変えるかもしれない。

(ライター 松村武宏)

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