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シェアビジネス、起業の動機は働く女性のニーズ

2017/2/18

 ただ、出産後、フルタイムで職場復帰すると、仕事と育児で手いっぱい。家事は後回しで、積み上がる洗濯物を見てはしゃぐ息子を目にして罪悪感に押しつぶされそうになった。「仕事や育児は他人任せにできないが、家事は誰かに頼めるはず」

 そこで家事代行を探したが、満足できるサービスがなかなかない。たまたま、通っていた英語教室の先生から「個人で直接契約できるフィリピン人のプロのハウスキーパーがいるよ」と教わった。

 「この出会いで世界が変わった」と和田さん。友人にも紹介したいと思い、ひらめいたのがタスカジの仕組み。インターネット経由の仲介サービスづくりにはエンジニア経験も生かせる。退職して2013年に会社を設立した。

 「時短勤務からフルタイムに戻す決断の後押しになった」「断ってきた昇進に挑戦してみようと思えた」。感謝の声が支えだ。ハウスキーパー仲間にも「自分のペースで働けて助かる。頑張って続けて」と励まされる。

■託児付きオフィス運営 高田麻衣子さん

 仕事と育児の両立の悩みをバネにしてシェアビジネスに踏み出した女性は他にもいる。東京・世田谷。東急田園都市線の用賀駅から15分ほど歩くと、個性的な外観の「マフィス馬事公苑」がみえてくる。託児サービス付きのシェアオフィスだ。

 「行ってきまーす!」。保育士に連れられて元気に散歩に出掛ける子どもたちを笑顔で見送ったオクシイ(東京・渋谷)社長の高田麻衣子さん(40)が14年に開業した。認可外保育所を併設。今では待機児童対策として保育サービスを主に利用する人もいる。

高田さんは働く女性の喜びの声を耳にするたび、共感の輪が広がっていると実感するという(東京都世田谷区)

 不動産業界で営業の最前線に立ち、30代で管理職になってからも、深夜まで働く日々が続いた。出産後もフルタイムで働きながら家事や育児にと駆け回っていた11年、東日本大震災が転機になった。保育所への送り迎えでも仕事でも築いていた生活のリズムが崩れ、追い詰められていった。

 折しも2人目の出産から復帰して間もない時期。仕事は好きだった。ただ「自分がいなくても仕事は誰かが引き継いでまわっていくのでは」と不安もよぎる。子育てにも仕事にも中途半端になっている気がした。

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