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シェアビジネス、起業の動機は働く女性のニーズ

2017/2/18

託児所付きシェアオフィスを運営するオクシイの高田麻衣子社長(東京都世田谷区)

 空いている場所や使わないモノ、余った時間、自分のスキルを必要な人と共有してビジネスにつなげる「シェアリングエコノミー」。担い手として女性の起業家が目立つ。新たなサービスのなかには、働く女性のニーズを反映したものも少なくない。彼女らが起業に踏み切った背景や、原動力を追った。

■ハウスキーパーと依頼主を仲介 和田幸子さん

 「このチキン南蛮、ボリューム感があって見栄えしますね」。1月下旬、東京・芝公園近くのビルの一室。エプロン姿の女性たちが料理を持ち寄り、レシピ談議に花を咲かせていた。

 手間をかけない時短メニューづくりなど料理のノウハウを互いに教え合う。実はハウスキーパーとして働く主婦らの勉強会の一コマだ。輪の中には、彼女たちと家事を代行してほしい共働き家庭などとを結び付けるタスカジ(東京・港)の社長、和田幸子さん(41)がいた。

「タスカジ」のスタッフとレシピ交換会に参加する和田幸子CEO(右から2人目)(東京都港区)

 タスカジは従来型の家事代行と違い、独立したハウスキーパーたちと依頼主との仲介役だ。両者が直接契約するので、互いの都合に合わせて依頼する家事の内容や日程変更などの相談もしやすい。料金は1時間当たり1500~2600円。タスカジが手数料で約2割受け取る。ハウスキーパーは400人。利用者も口コミで8500人まで増えた。

 依頼主がサイトに「急なお願いに応えてくれてありがとう」などと書き込む評価が、質を保つ仕掛けの一つ。寄せられたコメントが次の契約の料金にも影響するからだ。「満足してもらうためにスキルをもっと磨きたい」という熱意がレシピ勉強会にも足を運ばせる。

共働きの家事を解決

 和田さんがこのサービスに情熱を注ぐのは「共働きで忙しく働く夫婦では子育てしながらの生活は成り立たない」という切実な思いからだ。

 起業する前は富士通でシステムエンジニアとして働いており、結婚・出産後も仕事は続けていきたいと考えていた。在職中にビジネススクールで学ぶ経験もし、将来の起業も意識した。

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