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超ハイエンドな冬リゾート 仏クーシュベル5つの驚き

旅エディター・ライター 坪田三千代

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ヨーロッパで冬の休暇先として、憧れの的になっているスノーリゾートがある。フランス南東部、トロワバレーにある三大スキー場の一つ、クーシュベルだ。日本ではまだあまり知られていないが、アルプスの小さな村になんと5つ星ホテルが20軒、ミシュランの星付きレストランが8軒。世界各国から富裕層が集まり、「真冬の社交場」とも呼ばれる超高級リゾートの魅力を、5つの視点で紹介しよう。

アクセス プライベート機が発着可能な小さな空港

ゲレンデに立つと、周囲の360度をフレンチアルプスの峰々が囲む大パノラマが広がる。遠くにはヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランを望む。クーシュベルがあるのは、イタリアとの国境に面し、スイスにも近いサボア地方。隣接するメリベル、バルトランスとともに、世界最大級のスキーエリアであるトロワバレーを構成している。

「夏は海辺のサントロペ、冬はアルプスのクーシュベル」といわれ、バカンス客からとりわけ羨望を集める地区。各国から自家用の飛行機でやってくるセレブのために、スキー場内には空港も設けられている。山肌を削って造られた滑走路はわずか525メートルで、世界で最も離着陸が難しい空港の一つだという。

ホテル 小さな村に20軒の5つ星ホテル、3つの「至宝」

クーシュベルは、一見するとシャレー(山小屋)風の建物が立ち並ぶ、静かで小さな村といった風情。ところが、ここには5つ星ホテルが20軒も建っている。しかも、そのうち3軒は「パラス」の称号を持つ。「パラス」は5つ星ホテルの中でも立地や歴史的価値、サービスなどから「至宝」と判断されたホテルのみに与えられる公的な格付けの最高位で、フランス全土で23軒しかない。

5つ星ホテルには、レストランやバーのほか、温水プールやスパなどの施設も整っていて、真冬でも極めて快適な滞在が楽しめる。スキーヤーのためのサービスも至れり尽くせりで、スキー用具の管理や乾燥などはすべて専任スタッフにお任せ。

ゲレンデに出ようとすると、乾燥室で「マダム、あなたのスキーとブーツは、こちらに用意しました。お手伝いしましょうか?」と、スキーバトラーがさっと現れ、かしずくようにして靴をぴったりと履かせてくれる。一人では少し面倒なスキー靴の着脱も、手慣れたスタッフのヘルプでとても楽ちんだ。

ホテルからゲレンデまでは、スキーを担いで歩く必要がない。クーシュベルの高級ホテルはコースの途中に位置しているところが多く、スキーを履いたらそのままスーッと滑り降りて、リフトやゴンドラに乗って山に上がり、またコースを滑って帰ってくる「スキーイン・スキーアウト」が可能。移動や用具の管理に気を使わないので、年齢やスキー歴に関係なく、ゆったり優雅な気分で過ごせるのがうれしい。

パラスホテルの一つ「レ・ゼレル」でのこと。スキーの合間の休憩に、仲間とシャンパンを1杯飲んで外に出た。すると、「どうぞ、こちらにご用意ずみですよ」と、スタッフがスキーをそろえ笑顔で出迎えてくれた。自動車のバレーサービスを思わせるもてなしだ。

コース設計 初心者にやさしく、絶景も満喫できる

クーシュベルでは、「スゴいスキーヤー」でなくても、誰でも「スゴいスキー」が体験できる。コースはヨーロッパのスキー場の常套(じょうとう)として、全体的に自然を生かしたつくり。ゲレンデの約7割は森林限界の上になるので、視界が広々としていて、アルプスの険しい峰々を見晴らす景色も抜群だ。これを見るだけでも訪れる価値があるだろう。

コースが広がるのは、標高1300メートルから3200メートルにかけての山肌。とてもよく手入れされていて、初級者でもゴンドラに乗って2700メートル付近まで行き、容易に滑り降りることができる。「最近スキーはご無沙汰」という人でも、ここなら無理なく楽しめるはずだ。

すべてのリフトやゴンドラはスムーズに連結されており、移動のストレスが少ないのもいい。クーシュベルから隣のメリベル、さらにバルトランスまで、気の向くままに存分に滑れるが、トロワバレー全体は山手線内よりも広大。コースの総滑走距離はなんと600キロメートルにも及ぶ。あまり欲張らず、気に入ったコースを滑ったら、レストランのテラスで休憩したり日光浴したりするのがクーシュベル・スタイルだ。

ショッピング 雪山で欧州ファッションの最新トレンドも

「きょうはお天気が悪いね」「じゃあ指輪や時計でも買いに行く?」――。こんな会話が成り立ってしまうのがクーシュベル。素朴なシャレー風の建物には、カルティエ、エルメス、ディオール、ルイ・ヴィトン、シャネル、プラダ、ウブロなど、まるでパリの街にあるような一流ブランド店がずらり。いつ見てもさほどにぎわっているようには見えないが、富裕な顧客たちが泊まるホテルに赴いて営業するところも多いのだとか。

もちろん一般客向けにも、アートギャラリーやみやげ物店、映画館などがゲレンデの近くにあり、アフタースキーのための施設も充実している。レンタルスキーやウエアは最新のモデル、デザインのものがそろう。子ども用のウエアやお出かけ着も、日本ではあまり見かけないような、きらびやかな商品が目立つ。ヨーロッパのウインターファッションのトレンドを探すなら、クーシュベルはうってつけの場所だ。

レストラン ミシュランの星付きが8軒、伝統料理も新解釈で

もちろん美食の楽しみも。サボア地方の伝統料理であるフォンデュの名店もあれば、趣味の良いビストロもある。たとえば、標高2700メートルにある老舗のビストロ「ル・パノラミック」も、簡単なサンドイッチがあるだけかと思いきや、エスカルゴやポトフに、上質なワインをはじめ、魅力的なメニューが並ぶ。

ミシュランの星付きレストランは全部で8軒(2017年2月現在)ある。ルイ・ヴィトンなどを擁するモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)グループの企業が経営するホテル「ル・シュバル ブラン」にあるのは、ことし新たに3つ星に昇格した「ル・1947」。パリのホテルでも3つ星を獲得したシェフ、ヤニック・アレノ氏が監修するレストランで、伝統的なフランス料理やサボア地方の料理を、新しい解釈で表現したコース料理はうれしい驚きでいっぱい。

店内は、床もテーブルも革で仕上げられた斬新なデザイン。ここにスキーウエアと靴で入って来てもいいですよ、という気軽さが、かえって大きな余裕を感じさせる。

1950年ごろにスキーリゾートとしての歩みを始めてから、「建物は必ず山の斜面に沿って建てる」「松の木より高い建物は造らない」など、自然と融合する周到な開発計画のもとに発展してきたクーシュベル。あらゆるものの上質さや豪華さに圧倒されがちだが、ヨーロッパの高級リゾートが時間をかけて培ってきた底力、ゆとりが、訪れる者をやさしく包んでくれる感じがする。

冬のシーズンは4月上旬まで。「一度は行きたい別世界の休暇先」として、ラインアップに加えてみてはいかがだろうか。

坪田三千代(つぼた・みちよ)
旅エディター・ライター
女性誌や旅行誌を中心に、旅の記事の企画、取材や執筆を手がける。海外渡航先は70カ国余り。得意分野は自然豊かなリゾート、伝統文化の色濃く残る街、スパ、温泉など。

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