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成長が鈍っている楽天。13日に発表した2016年12月期の連結決算は増収減益となった。売上高の伸び率は1ケタ台にとどまり、売上高営業利益率はわずかとはいえ10%を割った。国内のインターネット通信販売市場の競争が激しくなるなか、三木谷浩史会長兼社長は、「今は顧客に安全、安心なブランドを届けることが大事だ」と慎重な姿勢を示す。一方で、唐突(とうとつ)に医療事業に進出することを表明した。がんの光免疫治療事業というバイオ医療分野に乗り出す、狙いは何なのか。

国内ネット通販 漢方的な治療法で

東京・二子玉川の楽天本社

東京・二子玉川の楽天本社

「我々は漢方的な治療という表現をしている。あえて劇薬を使わずに、漢方による治療法のようなやり方で対処でしていこうと言っています」。13日、東京・二子玉川の楽天本社で開かれた決算発表会見。「激化するネット通販市場でどう戦うのか」と記者から問われ、三木谷氏はこう答えた。「国内のナンバーワン企業だし、安全・安心なブランドやサービスを提供していかないといけない」と、競合他社との過当競争に距離を置く考えを強調した。

ライバルのアマゾン・ドット・コムは直販体制だが、楽天は総合モール型。取引先の店舗や業者はあまりにも多岐にわたり、すべての商品・サービスを管理するのは至難の業だ。ネット通販に対する消費者の目が厳しくなるなか、「下手にアクセルを踏むと、大きなトラブルになりかねない」(ネット通販業者)。

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