美しい断面に注目! ボリューム満点わんぱくサンド
ボリュームたっぷりで、食欲をそそるビジュアルのサンドイッチ。「わんぱくサンド」「萌え断サンド」などと呼ばれ、人気となっています。切った断面が美しく、写真映えするのがポイント。最近は自分で作る人も増えていますが、やはりお店のものはビジュアルの美しさもひと味違います。今回は、断面が美しいサンドイッチのなかでも、たっぷりの野菜を特徴的な挟み方で作る人気のお店をピックアップしてご紹介します。
断面がバラのようなサンドイッチ
東京の代々木上原と千駄ケ谷、新宿のルミネエストに店舗がある「POTASTA(ポタスタ)」。「野菜のおいしさを伝えたい」という願いを込めて2015年秋にオープンしたサンドイッチ専門店です。断面の上にグリーンリーフ、下の部分にミックスされた具材が入ったサンドイッチが人気で、とくにグリーンリーフは丸くボ―ルのように詰め込まれ、カットした断面はまるでバラのよう。
「野菜は毎朝、専任スタッフが品質の良いものを選び、調理しています。野菜のシャキシャキの食感、みずみずしさ、甘み、苦みを感じさせる味付けはもちろん、ビジュアルの良さにもこだわっています」(POTASTA千駄ケ谷店 店長)
人気のメニューは「スクランブルエッグ&ベジタブル」「ツナ&オリーブ」「マイルドカレーポテト」で、いずれも上部にグリーンリーフが入ったもの。なかでも一番人気は、ふんわりマイルドに仕上げたスクランブルエッグとシャキシャキのグリーンリーフがたっぷり詰め込まれた「スクランブルエッグ&ベジタブル」です。
サンドしてラップする際に、端と端がつながるほど押さえつけて丸に近い形にしてあるため、ラップを半分だけはずした状態でかぶりつくと具を落とさず食べられておすすめです。グリーンリーフのボリュームにほかの具材が負けてしまうかな?と思いきや、実際に食べてみると野菜のみずみずしい食感と具材がソースのように合わさり、ボリュームたっぷりのサラダボウルをいただいているような気分。
細かい模様のようなレイアウトに注目
大阪を中心に全国展開する、フレッシュなフルーツとスイーツを扱う「hanafru(ハナフル)」。東京・新宿マルイ本館のhanafruコンセプトストア内で展開しているのがサンドイッチブランド「LoL SPROUT SANDWICH(LoLスプラウトサンドイッチ)」です。LoLとは「Laugh out Loud」の略。ネット上では「lol」と書いて、人が手を挙げて喜んだり驚いた気分を表現する際に使われています。
そんな楽しい気分を伝えたいと作られたお店のサンドイッチに使われているのが、同じく店名に入っているスプラウト。スプラウトとは発芽直後の植物の新芽のことで、これから成長するための栄養素や酵素がたっぷり入っているため美容と健康に最適な食材として注目されています。
新宿マルイ本館のhanafruの川口悟店長が断面を美しくするためにこだわっているのは、まず野菜は細かく切り、美しい層になるように並べること。パストラミは折りたたんだ状態で少しずつずらすことで、まるで波のようなデザインにしているそうです。最後にサンドイッチをペーパーで包み込み、一気にカットすることで美しい断面が完成。ちなみにこの断面のデザインは、店舗によって工夫しているので、すべて同じではないそうです。
ワイルドなサイズ感ですが、中身はとても繊細。キュウリやニンジンなど食べごたえのある食材が使われていますが、細かく切ってあるのでかみやすくていい感じです。
新宿マルイ本館1階のhanafru店舗には「LoL SPROUT SANDWICH」のほかに、コールドプレスジュース専門店「PARACHUTES(パラシューツ)」もあり、お買い物の合間に立ち寄る人でイートインスペースはつねに満席状態でした。
美しいだけでなく、それぞれこだわりを感じられるレイアウトで詰め込まれたサンドイッチ。食べる前にまずはめでて、自宅でもチャレンジの参考にしてみてはいかがでしょうか。
POTASTA https://www.instagram.com/potasta_tokyo/
hanafru http://hanafru.jp/
(取材・文 GreenCreate)
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