非白人俳優が7人候補に
昨年、アカデミー賞の俳優部門候補者が2年連続で白人だけだったことをきっかけに、アカデミー協会に批判が向けられた。そこで協会では、女性と非白人のアカデミー会員数を増やした(人数は不明)。その効果からか、今年は俳優部門の非白人候補が一気に7人に増えた(デンゼル・ワシントン、ルース・ネッガ、デブ・パテル、マハーシャラ・アリ、オクタビア・スペンサー、ナオミ・ハリス、ビオラ・デイビス)。
部門別で最も熱い戦いとなりそうなのが、主演女優賞だ。最有力は、ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門で受賞した『エル(原題)』のイザベル・ユペールと、コメディ・ミュージカル部門で受賞した『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン。この2人に迫るのが1度受賞した『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマンと、『マダム・フローレンス!夢見るふたり』の大女優メリル・ストリープだ。
世界中の映画ファンが注目する授賞式はロサンゼルスで2月26日(日本時間27日)に開催される。
(ライター 相良智弘)
[日経エンタテインメント! 2017年3月号の記事を再構成]