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星野佳路 「私が快眠のためにやめた2つのこと」

日経Gooday

2017/2/20

トータルの睡眠時間より、「深い眠り」を3時間以上確保できたかを重視しています。(写真:増井友和、以下同)
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 多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。では、第一線で活躍する経営者は、どんなことを心がけているのだろうか。星野リゾート・星野佳路代表に、自身が実践している健康マネジメント術について語ってもらった。第1回「1日1食主義で思考がクリアに」に続く、第2回目のテーマは「睡眠」。トータルの睡眠時間より、「深い睡眠(ノンレム睡眠)を3時間以上」とることにこだわっているという星野氏だが、さて、そのために気を付けていることとは?

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浅い眠りと深い眠りがそれぞれどのくらいあったかがグラフで表示されるので分かりやすいのです。

 睡眠については、「深い睡眠」を3時間以上とることにこだわっています。睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)のバランスが大切で、とくに脳や身体を休める深い眠りがとれていないと、質の高い睡眠は維持できないといわれます。そこで2014年頃から、スマートフォンの健康管理アプリ「Withings」で睡眠のパターンを毎日測定しています。

 ただ測定するだけでなく、その結果から睡眠のパターンを把握することが重要です。例えば、全体の睡眠時間は7時間とれていても、深い眠りが3時間以上とれていなければ、なぜだろうとその原因を探ります。この振り返りを繰り返すことで学びとなり、上手に眠れるようになってきました。

■睡眠パターンを分析してやめた2つのこと

 振り返りをして分かったのは、私の場合、寝る前にお酒を飲みすぎると眠りが浅くなるということです。そのため、最近は、飲酒は眠りに就く2時間前までと決めています。

 もう一つ、振り返りの結果、やらないと決めたことがあります。就寝前のメールのやりとりです。

 よく、パソコンやスマートフォンの画面などでブルーライトを見ていると寝つきが悪くなるといわれますが、そういうことよりも、メールの内容に興奮して、会話が白熱することの方が影響が大きいように感じますね。メールのやりとりをしても眠りには就けるものの、なかなか深い眠りに入れなくなるのです。

 こうしたルールを実践すると、深い眠りが3時間以上とれるようになり、体調の良さを実感できるようになりました。測定の結果と自分の感覚が一致するんですね。

 トータルの睡眠時間よりも睡眠の質を重視していますが、3時間以上の深い眠りを確保するには、もちろん一定時間以上の睡眠をとることも必要です。実感としては、最低でも6時間は睡眠時間をとらないと、3時間の深い眠りは維持できないと思いますね。

■1日1万歩以上の“黒字”達成を日課に

食事の制限や毎日のウォーキングで体重管理もバッチリ

 睡眠のパターンと同様に、1日の歩数も毎日計測しています。目標は1日1万歩以上。1日1食で食事の量を抑えると同時に(詳しくは前回記事「1日1食主義で思考がクリアに」を参照)、1万歩以上歩くことで基礎代謝を上げ、体重を管理する狙いです。

 1日1万歩以上を達成するため、昼間はできるだけ歩くようにしています。もともと会社に公用車がなく、都内での移動は自転車と徒歩が中心。打ち合わせにも時間があるときは歩いていきます。約束までの時間に余裕がないときは電車やタクシーを利用しても、帰るときは歩くなどの工夫をします。

 それでも歩数が足りないときは、仕事を終えたあと、オーディオブックを聞きながら歩くこともありますね。30分歩くと約3000歩。1時間歩ければ5000歩から6000歩になります。日中に1万歩を達成できなかったときは、夜歩いて、必ず“黒字”にしてから眠る(笑)。これを日課にしています。

星野佳路(ほしの・よしはる)
 星野リゾート代表。1960年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。2014年には開業100周年を迎え、2017年2月現在、全国で37のリゾート、旅館を運営。

(ライター 田村知子)

[日経Gooday 2016年1月19日付記事を再構成]

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