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スマホ代節約 大手がライトユーザー向けプラン

2017/2/9

大手がライトユーザー向けの料金プランを導入した

 家計支出の中でも膨らみがちなスマートフォン(スマホ)代。利用を控えめにするのが節約の基本だが、中にはあまり使いもしないのに、無駄に高い料金プランで契約しているケースもある。そうした場合、携帯電話各社が投入したライトユーザー向けの料金プランが参考になる。格安スマホ会社に切り替えることも選択肢だ。

 スマホの料金体系は主に2種類からなる。1つは話す際にかかる通話料金で「基本プラン」などと呼ばれる。もう1つはネット接続やメール送受信などにかかる通信料金で「データ定額サービス」などといわれる。

 利用者はそれぞれプランを選んで組み合わせるのが一般的。通話プランは選択肢が少ないのに対して、通信は1カ月に使える容量のギガ(ギガは10億)バイト数により多くのプランが用意される。どの容量を選ぶかによってスマホ代は大きく変わる。

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 スマホの利用者は1カ月間にどれくらい通信を使っているのだろうか。MM総研(東京・港)が調べたところ、最も多いのが「1ギガバイト超2ギガバイト以下」で21.4%。2番目が「1ギガバイト以下」で19.6%。これらを含め3ギガバイト以下に収まる人が全体の5割強を占める(図A)。

 こうしたライトユーザーを意識した新しい通信プランを、大手携帯電話各社が相次ぎ導入している。ソフトバンクとau(KDDI)は従来、最も小さい契約容量を月2ギガバイト(料金3500円、税抜き)としていたが、昨年から1ギガバイトのプランを新設。料金を2900円にした。

 NTTドコモの場合、最も小さい契約容量は2ギガバイト(料金3500円)。これを利用するのに、これまでは月2700円の定額通話プランに入る必要があったが、今年2月から、1回あたり5分以内であれば月1700円で済む通話プランとも組み合わせられるようにした。

 通信容量の小さい契約で、どれくらいサイトなどを閲覧できるのか気になるだろう。

 参考に、一般的な通信量の目安を図Bに例示した。条件にもよるが、例えば通信すべてをサイト検索に使うとすると、1日あたり平均して見られるのは1ギガバイト契約で100ページ強、2ギガバイト契約で200ページ強だ。

 すべてを動画閲覧に使うと1日あたりそれぞれ9分、18分が目安となる。通信量を消費しやすい動画はたまにしか見ないといった利用者であれば、ライトユーザー向けのプランで十分という例は少なくなさそうだ。

 一般に、実際に使った通信量が契約容量に達すると、通信速度が極端に低下する。速度を回復させるには、1ギガバイト分1000円程度の追加料金を払う必要がある。せっかくの節約がムダになりかねないので、自分がどれくらいの通信量を必要とするのか、事前に把握しておこう。契約会社のサイトにアクセスし、自分の過去の利用履歴を見て傾向を確認するのが大切だ。

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 もっと大幅に節約したいのであれば格安スマホを選ぶ手がある。ネット経由で契約し、端末の初期設定を自力でしたりする必要があるため、契約切り替えをためらう人も多い。

 ただ最近は、店舗を構え、契約や端末販売サービスを提供する会社も増えつつある。データ移行など一部のサポート業務で有料になるケースがあるものの、店頭で直接、説明を受けながら、契約をしたいという人は検討してもいいだろう。

 イオンモバイルは全国約200のイオングループ店舗に出店している。ライトユーザー向け通信プランとしては月0.5ギガバイトからあり、料金は2ギガバイトで1380円と大手に比べて割安。同社によると、「多少通信量が増えることを想定し、月1580円の4ギガバイトのプランを選ぶ人が多い」という。

 楽天モバイルは家電量販店などを中心に約120店あり、17年中にさらに約50店増やす計画だ。月3.1ギガバイトのプランは料金が1600円だ。通話サービスでは、1回あたり5分以内であれば月850円の定額となるプランがある。

 店舗数が約1000店あるのはワイモバイル。料金は月1ギガバイトで2980円から。通話では1000円でかけ放題となるオプションのプランがあるため、長い時間通話をする人に向きそうだ。

 総務省の家計調査によると、スマホや携帯電話などにかかる費用は2015年で年11万円強(2人以上世帯)と15年前の約4倍に膨らんでいる。料金はキャンペーン期間や各種割引などで変わるが、自分の使い方に合ったプランに早めに切り替えることを検討しよう。

(川鍋直彦)

[日経プラスワン2017年2月4日付]

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