SCに大人も楽しめる遊戯施設 ナムコ コト消費狙う

「スペースアスレチック トンデミ」の利用料は2000~3000円を想定する(イメージ)
「スペースアスレチック トンデミ」の利用料は2000~3000円を想定する(イメージ)

バンダイナムコグループのナムコは4月、ショッピングセンター(SC)内に大人同士でも楽しめる新業態の屋内遊戯施設を開設する。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けてスポーツ熱が高まるなか、トランポリン遊具やクライミングなど人気のスポーツアクティビティーを集積する。

屋内遊戯施設の名前は「スペースアスレチック トンデミ」で、イオンモール幕張新都心(千葉市)内に4月下旬に開業する。家族向けの服飾店や飲食店が集まるファミリーモール内に位置する。

テーマはスポーツアクティビティーでトランポリン遊具や綱渡り、最上部をめざして壁を登るウォールクライミング、各種アスレチックなどが楽しめる。施設面積は約1600平方メートルで、同社の従来の室内遊戯施設に比べて約3倍広い。利用料は競合のアスレチック施設と同程度の2000~3000円を想定する。

ナムコがこれまで手掛けてきた室内遊戯施設「あそびパーク」や「あそびパークPLUS」はいずれも未就学児をメインターゲットにしてきた。トンデミは小学生のいる家族を狙っており、大人のみでも遊べる。大学生や新社会人グループの利用も見込む。

ボーネルンドが手掛けるトットガーデン

担当の吉田和誠マネージャーは「あそびパークで遊んできた子どもが成長し、次に遊ぶ体験型施設を作りたかった。交流サイト(SNS)に投稿するトレンドにも合致すると考えた」と話す。東京五輪を控え、スポーツへの関心が高まっていることも新業態店のコンセプトの決め手になった。

モノから体験を楽しむ「コト消費」へと消費の軸が移るなか、遊戯施設を設置するSCや百貨店が増えている。SCにとっては集客の目玉となりにぎわいが生まれる上、滞在時間が長くなる。

こうした動きを取りこもうと、玩具メーカーのボーネルンドは0歳から未就学児向けの向け遊戯施設「トットガーデン」を10年で8倍の50カ所に増やす計画だ。同社の従来の遊戯施設「キドキド」より敷地面積が3割ほどで済む。これまでキドキドでは出店が難しかった都市部の百貨店などへ進出を狙う。

(長江優子)

[日経MJ2017年1月30日付]