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国内外に7500人もの所属タレントを抱える大手芸能事務所、オスカープロモーション(東京・港)。この世界に入って40年以上という鈴木誠司副社長は、「この子は光る」と思えば今でも町の雑踏をかきわけ声をかける。原石を探し続ける情熱は衰えず、今では中国や韓国などアジアにも視線を向ける。一流を磨き、育てるスキルとは何か。そしてこれからのタレントに求められる能力とは何か。その戦略を聞いた。

一流になるかを見極める目、独特のカンも

――オスカープロモーションといえば米倉涼子さんをはじめ、第一線で活躍するモデルやタレントが所属しています。契約するタレントを選ぶ基準を教えてください。

オスカープロモーションの鈴木誠司副社長

オスカープロモーションの鈴木誠司副社長

「オスカープロモーションの母体はモデル事務所ですから、まずモデルとしてやっていけるかどうかです。一番大切なことは全身のバランス。身長が175センチメートルあっても手足が短かったり、顔が大きかったりしてはいけない。逆に160センチしかなくても足が長い子もいます」

「親も見ます。特にオスカープロモーションは毎年『全日本国民的美少女コンテスト』を実施していますが、応募者のほとんどは10歳代なので親も一緒にきます。そのとき、こんなふうな顔になるな、とか、親の体形から応募者の将来の姿はほぼ推測できます。日々の食生活も分かりますから。精神的にも、親からきちんと教育を受けているかは大切です。真面目で人に迷惑をかけない、という気持ちのある人が多いです」

――一流になりうるかどうか、その見極めはどこにあるのでしょうか。

「今、『国民的美少女コンテスト』の応募者の平均年齢も13歳ぐらいなので、学校に行きながら活動する人がほとんどです。しかし、卒業後に芸能活動で食べていける素材かどうか、というのは厳しく見ます。モデルであれば、中高生ならティーン誌がメインなので身長が155センチでも活躍できますが、ファッション誌になると165センチなければ難しい。世界にいきたいなら、180センチなければコレクションにも出られない。モデルは5年もたてば、将来この世界でやっていけるかどうか、はっきり分かれてきます」

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