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屋内なら使える? ソニーの「落とし物発見器」

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2016年夏に、クラウドファンディングサイトで支援した落とし物発見器「Qrio Smart Tag(キュリオスマートタグ)」(3980円)が、16年11月末に筆者の手元に届いた。

これは、ソニーと投資ファンド「WiL」のジョイントベンチャーであるQrio(キュリオ)が作った小型ガジェットで、物探しを手助けしてくれる便利アイテムだ。クラウドファンディングサイトでは2400万円以上を集めるなど、登場時から注目を集めていた。

だが、その使い勝手はどうなのか。実際に1カ月使ってみた感想と、そこから見えてきたメリット・デメリットをレポートする。

カギのありかを探し出せる

スマートタグの重要な特徴は、Bluetoothによるスマートフォン(スマホ)との連携機能。この機能を使うことで、そのスマートタグの位置を音で確認したり、スマホのGPS機能で位置情報を記録したりできる。カギやバッグなどに付けておけば、置き場所を忘れたりどこかで落としたりした場合でも、そのありかをおおまかに確認できるというわけだ。

Qrio Smart Tagは、このスマートタグの基本機能に加えて、ボタンを押すことでスマホを鳴らしたり、スマホカメラのシャッターボタンとして利用したりできる機能などを装備。脱いだ衣服などに紛れたスマホを探すときや、自撮り写真を撮るときなどに重宝する。

さらに、デザイン性に優れている点もQrio Smart Tagの特徴のひとつ。デザインはソニーのデザインチームが担当しており、シンプルかつポップなデザインに仕上がっている。

なお、筆者がQrio Smart Tagを手に入れた理由は「自宅で自転車のカギを探すのに便利かも」と思ったから。よく上着のポケットなどに入れっぱなしにしてしまい、次に乗るときにカギが見つからなくて困ることがあったからだ。

落とした場所は地図で確認できる

では、実際の使い勝手を確認していこう。なお、ここからはQrio Smart Tagを「タグ」と表記して解説を進めていく。

基本的な使い方としては、スマホアプリの機能をオンにした状態で、タグの付いたカギやバッグなどを持ち歩くだけでOK。位置情報を自動的に記録し、タグを落とすなどしてBluetoothの通信が切れると、スマホにプッシュ通知される仕組みとなる。

タグを落とした場合は、通信が切れる前までに記録した位置情報を、スマホアプリで確認できる。これで、落としたおよその場所を推測できるというわけだ。電波が切れたときに表示されるプッシュ通知で気づけば、すぐに探しに戻ることも可能だろう。またこの通知は、タグのついたカギなどを家に忘れて出かけた場合などでも重宝する。

ただし、内部処理の問題なのか、電波が切れた瞬間にすぐプッシュ通知が来るわけではない。1分以上たってから表示されるのは時間がかかり過ぎているように感じた。もう少しタイムラグを減らしてほしいところだ。また、個人的には、距離が離れて電波が弱くなったら、通信が切断する前に通知が来てもいいのではと感じた。

ちなみにQrio Smart Tagには、他のユーザーのスマホが自分のタグの近くを通過すると、その位置情報を送信してくれる機能も備えている。この機能によって、例えば自分のタグを無くした場合でも、運が良ければ他のユーザーのスマホ経由でそのありかを知ることができるというわけだ。

ただし、この機能はQrio Smart Tagのアプリを利用しているユーザーでないと対応してくれないため、それなりに利用者が増えないとメリットは出にくい。実際、筆者が都心周辺で1カ月間使っていても、他人のスマホから位置情報が送られてきたのは1回しかなかった。実用レベルになるまでには、もう少しユーザー数が増える必要があるだろう。

室内での探し物にも役立つ

室内でタグを探す場合には、タグのアラームを鳴らすとともにライトを点灯させることで探索の手掛かりにできる。もちろん、この機能が利用できるのはタグの電波がスマホに届く範囲のみ。感覚としては、同じ部屋か見通しのいい隣の部屋ぐらいとなるだろう。

タグの鳴る音量はそれほど大きくはないが、バッグやポケットの中にあっても問題なく気づくレベル。部屋のなかで探す場合でも、よほど奥まったところに埋もれていたり、周囲がうるさい環境でなければ見つけられるはずだ。

スマホを探す機能も

タグのボタンを利用した機能としては、スマホを鳴らす機能とスマホカメラのシャッター代わりになる機能が利用できる。ボタン設定はアプリで行え、「1回押し」「2回押し」「長押し」の3パターンで設定可能だ。

スマホを鳴らす機能は、音量を下げていても必ず最大音量で鳴らしてくれるため、スマホが上着のポケットやバッグの奥に入っていても、まず間違いなく気づく。ボタンを押してから鳴るまでに5~10秒ほどかかるが、この点はそれほど問題ではないだろう。

シャッター代わりの機能は、ボタンを押すとまず専用のカメラUIがスマホ側で起動する。その状態でもう一度ボタンを押すとシャッターが切れる仕組みだ。

ただ、こちらもボタンを押してから撮影するまでに5~10秒ほどかかる。スマホを鳴らす場合ならともかく、撮影でこのタイムラグはちょっと待てない。スマートウォッチでは同様の機能を1秒程度で実現しているので、せめてそれと同じぐらいの時間になってくれないと実用的とは言えないだろう。

気になるのはバッテリー消費

使っていて気になったのはスマホのバッテリー消費だ。

タグの位置情報はスマホのGPS機能を利用するため、スマホのバッテリー消費が増えるのはある意味仕方がない。しかし、10分間隔で位置情報を取得する設定で筆者が使ってみると、バッテリーは1時間で約6%消費した。機能をオフにすると約4%だったので、Qrio Smart Lockだけで1時間に2%のバッテリーを消費したことになる。

これは、単純に計算すると12時間で24%消費するということ。スマホの利用方法によっては、タグを付けていることで、スマホのバッテリーが1日もたなくなるケースもあり得る。

一方、こうした問題の解決策として、タグにはバッテリー消費を抑える機能が2つ備わっている。

1つ目は、自宅や会社といった「信頼できる場所」を事前に設定しておくことで、その範囲内ではタグの検索を自動的にオフにし、バッテリー消費を抑える機能。その場所から離れるとタグ検索が自動でオンに戻るので、これはぜひとも活用したい。

2つ目は、アプリからのタグの検索頻度を下げることで消費を抑える「省エネモード」。通知の遅延やリモコン機能の一部が制限されるデメリットがあるため使いどころに悩むが、バッテリーが減っているときなどは利用するのもありだろう。

Qrio Smart Tagを全体的に見ると、通知などの遅延やバッテリーの問題などから、製品本来の実力を出しきれていないように感じた。筆者の使い方のように部屋の中で見失った自転車のカギを見つけるぶんには十分利用できるが、外出中の紛失に対しては課題があると考える。

例えば通常機能を制限しなくて、スマホのバッテリーを気にしないで使えるようになってほしい。アプリやファームウエアのアップデートで改善できる部分もあると思うので、解決を期待したいところだ。加えて、タグのボタンを使った機能もさらに増えると個人的にはうれしい。

(スプール 近藤寿成)

[日経トレンディネット 2017年1月19日付の記事を再構成]

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