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キャリア女子ラブストーリー

42歳・人材紹介業管理職 忙しすぎた私の「適齢期」 [中原聡子さん(仮名) 第1回]

2017/2/3

(写真:鈴木愛子)

こんにちは。ライターの大宮です。僕はいま、愛知県蒲郡市という地方都市に住んでいます。

東京から5年前に引っ越してきた理由は、結婚相手の職場および実家が愛知県にあるから。東京圏から離れて暮らしたことがなかったので不安はありました。最初は別居婚を考えていたのですが、尊敬する先輩からいさめられて僕のほうが引っ越すことにしたのです。勇気を出して来てみると、食が豊かで人も気候も穏やか。交通の便も悪くありません。今ではこの町での静かな暮らしが大いに気に入っています。

東京都心の人材紹介会社で働く中原聡子さん(仮名、42歳)は、3年前に北海道から東京に引っ越しました。僕とは逆パターンですね。東京に憧れたわけでもなく、結婚が理由でもありません。

「東京本社から『ぜひ来てほしい。あなたが必要だ』と何度もオファーをもらったからです。私は車を運転したりスキーに行ったりするのが好きなので、自家用車を持ちにくくてスキー場も近くない東京暮らしには魅力を感じなかったのですが、行ってみてから考えればいいかなと決断しました」

高校を卒業した後は地元の金融会社で2年、商社に転職してからも営業事務として3年間勤務した聡子さん。30歳のときに今の会社に転じ、道内の地方支社で働いていました。その働きぶりを評価されて、3年前に現在の東京本社に引き抜かれたのです。現在は部下を10人ほど抱えるマネジャーとして働いています。東京での暮らしと恋愛状況は追って聞くとして、はつらつとした美人の聡子さんが30歳前後の「適齢期」で結婚しなかったわけを確認しておきましょう。

■仕事とスキーに夢中 結婚も考えた彼とは次第にギクシャク

「私は自分が美人だなんて思ったことはありません。女性的な魅力がない、色気がないと思っています」

謙遜する聡子さんですが、29歳のときは結婚の話も出ていた恋人がいました。仮に直之さんとしておきます。出会いは趣味のスキーです。オシャレですね!

「以前は年中スキーをやっていました。シーズンオフは室内のスキー場で練習です。彼とは地元の練習場で知り合って、週末ごとに一緒に滑っていました。地元の人なのでお互いの実家にも遊びに行ったりしていましたよ。いずれ結婚をするだろうと思いながら、仕事とスキーを優先させていたら、ケンカが増えるようになってしまったんです」

ケンカしてしまう一番の理由は休みが合わなくなったこと。人材紹介業は土日に紹介者の面接をすることも多いですからね。聡子さんは転職したばかりだったこともあり、直之さんとのデートの時間を捻出する余裕はなかったのだと思います。仕事が忙しくなって彼氏との関係性がギクシャクする――。自立して働く女性ならば一度は経験しているのではないでしょうか。

僕も恋人や配偶者から忙しさを理由に約束をキャンセルされたりすると腹を立ててしまうタイプの男性です。「そんな器が小さい男とは付き合わない」と思う女性はこの先を読む必要はありません。でも、実際には直之さんや僕のような男性は多いので、傾向と対策をお伝えしておきましょう。

僕たちが不機嫌になる理由は2つあります。1つは単純に会えなくて寂しいから。もう1つは自分が相対的に劣っている気分になるからです。

2つ目のほうが女性には理解しにくいですよね。多くの社会人男性は、仕事とアイデンティティーをほぼ一致させていて「仕事が忙しくて出世もしていて年収も高い」状況を理想としています。恋人や配偶者が自分より年上でも構いません。頼もしいぐらいですよ。でも、自分の仕事が不調だったりすると「オレは彼女から軽蔑されているのではないか。彼女の職場にはすごい男性がゴロゴロいるのではないか。比較されているんじゃないか」と無意識のうちに疑心暗鬼になってしまうのです。ホント、ちっぽけですね……。

あなたがまだ恋人に愛情があり、「彼は努力を重ねたら必ず成功する」と感じているのであれば、少しだけ配慮をしてあげてください。同僚の男性が活躍していることを彼の前で話したりしてはいけません。彼の前では仕事の話をあまりしないようにしましょう。そして、彼が再び仕事の波に乗ってきたら「最近、生き生きとしているね。カッコいいよ」と声をかけてあげてください。

聡子さんは直之さんにそんな気遣いをするほどの愛情は持てなかったようです。

「地元の友だちの噂では、彼もまだ独身で、元カノである私の近況を気にしているそうです。でも、私はまったく興味がありません。いったい何年前の話をしているの?とあきれてしまいます。そんな男性と結婚しなくてよかったな、と改めて思うぐらいです」

うーん、辛辣! でも、交際していた相手の実名がわかる形で会話のネタにするのはマナー違反ですね。「器が小さい」を通り越して「品性に欠けている」と言われかねません。それでは女性から応援されにくいでしょう。僕も気をつけます。

直之さんと別れた聡子さんはすぐに「大好きな人」を見つけます。今度も趣味を通じた出会いでした。続きはまた来週。

大宮冬洋(おおみや・とうよう)
フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)など。電子書籍に『僕たちが結婚できない理由』(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京もしくは愛知で毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

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