格安スマホの最適解 3人家族で月8000円弱に削減も

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格安スマホは難しくない。ショップで手続きをする「端末込み契約」なら、詳しい知識は必要なく、初心者でも簡単に格安スマホデビューができる。端末を流用すれば、料金のさらなる削減が可能だ。

格安スマホの契約は、大きく分けて、主にショップなどで手続きを行う「端末込み契約」と、自分で設定を行う「SIMカード契約」の2つのタイプがある。

「難しいことはわからない」という人は、迷わず端末込み契約を選ぶべき。例えばワイモバイルやUQモバイルのショップでは、プラン選びの相談から端末の設定まで対応する。大手キャリアのショップと同じような感覚で、乗り換え作業を丸ごと任せられるのがメリットだ。

一方、スマホ料金がより大幅に安くなるのがSIMカード契約。過去にSIMカードを交換したことがあるなど、詳しい知識を持っているならこちらを選びたい。現在使っている端末をそのまま流用できれば、料金はさらに抑えられる。

どちらの契約タイプにせよ、現在使っている電話番号を使い続けるために必要になるのが「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の予約番号」だ。まずは大手キャリアへの電話連絡や店頭窓口で予約番号取得後に、格安スマホの契約を始めることになる。

SIMカード契約でより安く

では、格安スマホに乗り換えると、月々の料金をどれくらい下げられるのだろうか。ライフスタイル別に7つの移行プランを挙げた。

パターン1~4は、端末込み契約の場合だ。例えばパターン1は、家族3人がデータ通信をそれぞれ月5GB程度使っているケース。家族で15GBをシェアするNTTドコモのプランを利用してはいるが、それでも月額料金は約2万円(税別。以下同)かかっている。もしこの家族が全員でワイモバイルに乗り換えると、料金は月8000円弱(1年目の場合)に。何と2年間で約24万円も削減できることになる。

メールチェックやSNSが中心のライトユーザーなら、さらにコストを下げられる。ソフトバンクの2GBプランに加入し、月6500円支払っているパターン2のユーザーがUQモバイルに乗り換えれば、月額料金は1年目が1980円、2年目でも2980円で済む。最大60分の無料通話が可能で、長めの通話をする人にも向く。

パターン5~7のSIMカード契約なら、端末込み契約よりも格段に料金を下げられる。

スマホとタブレットの2台持ちでも月額料金が安くなるユニークなケースがパターン5の例。auのスーパーカケホユーザーが、5GBプランから1GBプランに変更し、タブレット用に「mineo」(ケイ・オプティコム)のデータ通信専用プラン(3GB)を契約すると、2年間で2万8800円の節約になる。mineoはフリータンクというシステム[注1]でさらに1GBを無料で追加できるため、タブレットで実質4GB、スマホで1GBのデータ容量を使えるようになる。

[注1]フリータンクは「余ったデータ通信量をユーザー同士でシェアして助け合うことができる」(ケイ・オプティコム)という仕組み。毎月21日を過ぎると、最大1GBのデータ通信量をフリータンクから引き出せる

こうした格安スマホにすぐにでも乗り換えたいが、「1万円近くかかる大手キャリアの契約解除料が心配」という人もいるだろう。だが、乗り換えで削減できる金額が例えば月3000円であれば、3~4カ月で契約解除料の元は取れる。スマホ料金が高いと感じているのなら、今すぐ格安スマホを検討するべきだ。

[注2]料金や価格は注記がある場合を除いてすべて税別(2016年12月中旬時点)。各パターンの料金はあくまでも一例。キャンペーンやオプションなどの組み合わせにより各料金は変動する

パターン1:スマホを日常的に使いこなしている3人家族

スマホで動画などを視聴すると、月5GBほどデータを消費する。例に挙げたデータシェアプランは大手キャリアが中心に据える料金プランだが、格安スマホに乗り換えれば料金を半額以下に下げられる。家族全員での乗り換えは、家族割引があるワイモバイルが薦められる。

パターン2:SNSやメールチェックが中心で、長めの通話をする

月1980円(1年目)で最大60分の通話が無料になるUQモバイル。長めの電話をするユーザーなら、1回の通話時間に制限があるかけ放題プランよりも使い勝手がいい。通信速度を切り替える機能もあり、SNSやメールチェックなら低速で十分。データ通信容量を消費せずに済む。

パターン3:ガラケーからスマホに乗り換えて、SNSなどを使いたい

スマホはガラケーより料金が高くなると思われがちだが、格安スマホならむしろ安くなることも。端末代込みでたったの月1880円で済むのが楽天モバイルだ(2年目は2980円)。さらに、通信料金に対して楽天スーパーポイントが1%付与され、料金の支払いにも使える。

パターン4:毎月のデータ使用量にバラつきがあり、新しもの好き

出張でテザリングを使ったり、スマホゲームをしたりすると、毎月のデータ使用量にバラつきが出がち。フリーテルには使用量に応じて料金が変動するプラン(月1590~9070円)があり、無駄がない。機種変更時に端末代の残債が免除されるプランも大手にはない特徴だ。

[注3]フリーテルの料金は、月3GBが1年目4170円、2年目5170円、月5GBが1年目4770円、2年目5770円、月8GBが1年目5370円、2年目6370円

パターン5:スマホの画面が小さく、ネットが見づらい

タブレットとの2台持ちでも料金は下がる。スマホのデータ定額プランを1GBにし、タブレット用としてmineoのデータ通信専用プラン(3GB)のSIMカードを契約。フリータンクを合わせて合計4GB使えることになる。浮いたお金でSIMフリータブレットを購入してもいい。

[注4]パターン5でデータ定額1を選択した場合は、毎月割の割引額が0円になる

パターン6:通話もネットもほとんど使っていない

通話をほとんどせず、データ通信も少なめなら、DMM mobileの音声通話付き3GBプランが薦められる。現在使っている端末を流用し、自分でSIMカードを交換する必要はあるが、下の例なら2年間で12万円もの削減が可能。1GBプランなら月1260円にまで下げられる。

パターン7:「5分かけ放題」やネットをよく使う

大手キャリアの「5分かけ放題」と「データ定額5GB」の組み合わせは格安スマホでも可能だ。楽天モバイルの通話SIM 5GBプランにかけ放題オプションを加えると月3000円。さらにポイントも付く。契約したSIMカードを手持ちのスマホに差せば、料金は半額以下になる。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年2月号の記事を再構成]

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