旅行や積雪時に便利 暖かく動きやすい冬ブーツ3選
寒い季節のキャンプやウインタースポーツは格別だ。ただ快適に楽しむためには、足元の防寒・防水対策が重要になる。気温の低いフィールドで過ごしていると、あっという間に足先や指先など末端が冷えて、アクティビティーどころではなくなってくるからだ。
アクティブに動き続けるためには、これからの時期はウインターブーツを用意しておきたい。通常のブーツよりも防寒に特化した機能や、工夫が多く盛り込まれたアウトドアブランドのブーツは、1足持っておくとかなり重宝する。アウトドア以外でも旅行や積雪時の移動など、使える場面は多いのだ。
今回はウインターブーツのなかから、アウトドアでも街中でも使えるモデルを紹介する。
シーン問わずに使える、引く手あまたの万能モデル
◎ソレル「シャイアンレースフルグレイン」
1962年にカナダで誕生したソレルはウインターブーツを手がけるブランドだ。世界に先駆けてレザーアッパーにラバーボトム、着脱可能なフェルトライニングというコンビネーションのウインターブーツを発売。この構造は誕生から50年以上がたつ今も、ウインターブーツのスタンダードとして広く世界で受け継がれており、本格的なアウトドアのスノーブーツだけでなく、街中で見かけるブーツにも取り入れられている。
同ブランドのなかでも定番として人気のモデルといえば「シャイアンレースフルグレイン」。トラディショナルなアウトドアブーツの雰囲気を保ちつつ、防水加工を施したなめらかな高級フルグレインレザーをぜいたくに使ったショートブーツだ。一体型のラバーシェルとアウトソールを組み合わせることで、モダンな佇まいを醸し出している。インナーには、中綿素材を採用し、保湿性も抜群だ。
定番のサンダルが冬仕様にアップデート
◎キーン「ウィンターポート ツー」
キーンといえば、履き心地の良さとデザイン性の高さで定評のあるアウトドアフットウエアで人気のブランドだ。その代名詞ともいえるのが、多くのアウトドアファンに親しまれてきたサンダル「ニューポート」だ。今シーズン、その機能性をウインター仕様にアップデートした「ウィンターポート ツー」が登場し、注目を集めている。
従来の肉厚なウインターブーツとは異なる、軽量で快適な履き心地と暖かさを両立したモデルとして、冬場のフィールドで活躍してくれそうだ。
アッパーにはポリエステルブーティーとマイクロファイバーの補強材を組み合わせたライトウェイトアッパーを採用。スネの部分は脱ぎ履きしやすいようにドローコード(留め具付きのひも)で調整する構造で、履き口のひもを引っ張るだけで2カ所が締められるようになっていて、前足部もしっかりホールドする。この手軽さはテントの出入り時などに特に重宝する。
インナーにはポリエステルと竹炭をブレンドした独自の保温素材「キーン ウォーム」を200g搭載。遠赤外線、湿度吸収などの効果があり、地面からの冷気を遮断して足室内を暖かくドライに保つ。気温によって表面の硬さが変化するアウトソールは、アスファルトでは滑りにくく、雪に対しては食い込みが良くなる仕様になっている。
見た目はまるでスニーカー、だけど中身は温かい
◎ザ・ノース・フェイス「ヌプシ トラクション チャッカ ライト ウォータープルーフ」
アウトドアはもちろん、ファッションシーンからも注目を集めるザ・ノース・フェイスのウインターブーツ「ヌプシ ブーティー」。シーズンを追うごとに進化を遂げてきた人気作は、今シーズンも注目を集めている。
ウール素材やダウンジャケットのような仕様など、豊富なラインアップの中でもお薦めは「ヌプシ トラクション チャッカ ライト ウォータープルーフ」だ。従来よりもやや薄めのアウトソールユニットを採用し、歩行時の軽快さを高めているのが特徴。アッパーにはブランド独自の「TEKWPROOF 防水メンブレン」を採用し、内部の蒸れを排出しながら外部からの水の浸入をシャットアウト。冷えやすい足先をしっかりと温める。またグリップ力も高い。スニーカーのように見えるデザインや、カモ柄などシーズンを意識したカラーリングも見逃せない。
(ライター 中條彰俊、中澤範龍)
[日経トレンディネット 2017年1月12日付の記事を再構成]
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