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正月映画1位は新ハリポタ、バイオハザードが大健闘

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NIKKEI STYLE

正月映画の興行収入ランキング(1月24日時点での最終見込み)がまとまった。1位はハリー・ポッターの新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。2位は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と『バイオハザード:ザ・ファイナル』。上位3作を占める洋画の好調が目立つ。なかでも『バイオハザード』は米国を大きく上回る興行成績となりそうで、日本では大健闘といえる。

1位の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが初めて脚本を手がけた5年ぶりの新シリーズだ。

公開前、映画関係者からは興行を不安視する2つの声があった。1つは「前作から5年も空き、新シリーズなので、どのくらいファンが見てくれるか分からない」という見方。そこで宣伝にあたっては、昨年7月31日の原作者の誕生日にファンイベントを実施したのを皮切りに、毎月話題性を高めるイベントを実施。長期にわたり宣伝することでタイトルの認知度をアップさせ、ファンの期待を高めていった。

極め付きは公開直前の来日PR。主役のエディ・レッドメインはじめ主要キャスト4人の他、監督とプロデューサーが来日。11月21日に東京・六本木ヒルズアリーナでジャパンプレミア、22日に表参道でスペシャル・ファン・ナイト、公開初日の23日には新宿ピカデリーで舞台挨拶した。3日連続で来日イベントを行うのは異例のことだ。

もう1つ不安視されたのは「子どもが見たがるか」。前作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の日本公開から5年が空き、子どもにとってはなじみが薄い。新シリーズとなる本作の主人公ニュートは、世界中を旅して魔法動物を集めている魔法動物学者。そこでテレビCMではかわいらしい魔法動物を前面に押し出した内容にして、子どもの心をつかんだ。

本作の興収見込みは75億円。10年公開『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』が68.6億円、11年の『PART2』が96.7億円なので、その中間だ。『ハリー・ポッター』はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)のアトラクション人気もあり根強いファンが多い。ファンの中心客層である大人の女性からファミリー客までしっかり取り込んで大ヒットした。『ファンタスティック~』は「シリーズを5作作る」と原作者が明かしており、幸先の良い1作目となった。

『バイオハザード』は日本独自の展開が成功

2位は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と『バイオハザード:ザ・ファイナル』。『バイオハザード』は女性戦士アリスが人類滅亡を救うため、アンデッドと呼ばれるゾンビと戦うアクション・シリーズの最終章。日本の16年12月23日が世界最速公開。米国では1月27日公開だが、前作の全米興収が4200万ドル。一方、『ローグ・ワン』の全米興収は5億ドルを超えていることを考えると、『バイオハザード』の日本での健闘ぶりが光る。最終的には、シリーズ最高興収を記録した5作目の47億円に迫る45億円が見込まれている。4Dシアターの稼働率が高いのも興行を後押しした。

配給元のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントでは「日本では稼ぎ時の正月映画として公開したい」と本社を粘り強く説得。米国より1カ月以上も早い異例の世界最速公開となった。ハリウッド映画の場合、宣伝ビジュアルは本社が決め、日本独自にアレンジできる余地があまりないことが多い。だが、本シリーズは日本でアメリカに次ぐ興収を上げている実績があり、日本独自にビジュアルを作成してきた。

本作でも、日本が世界最速公開ということもあり、これまで通り日本独自に作成。「シリーズ最終章」であることをしっかりうたい、ヒロインアクションを強く押し出すために主役のミラ・ジョヴォヴィッチが二丁拳銃を抱えるシンプルなものにした。

また日本側で16年8月10日を「810(バイオ)の日」と位置づけイベントを計画していたことから、本社に働きかけ、予告編の世界一斉解禁日を8月10日に設定してもらった。イベントにお笑い芸人のバイキングが登場することから、ミラ・ジョヴォヴィッチにビデオメッセージを寄せてもらい、バイキング小峠英二のギャグ、「何て日だ」を言ってもらうほど日本重視だった。

映画のヒットに一役買ったのがタレントのローラだ。主人公と共に戦う女性戦士役で出演。「ローラがハリウッドデビュー」という話題は注目度アップに貢献した。また、L'Arc-en-Cielが日本語吹き替え版主題歌を担当したことも、ファンへの訴求につながった。

同じく2位の『ローグ・ワン』も興収見込みは45億円。数字自体は大ヒットだが、スター・ウォーズ(SW)のシリーズとしては「物足りない」という声が興行関係者に多い。15年に公開された『フォースの覚醒』は7作目だが、「新章の始まりなので、初めてスター・ウォーズを見てみよう」という観客が大勢いたために興収116億円の大ヒットを記録した。だが、本作は『エピソード4/新たなる希望』の直前を描いており、『フォースの覚醒』で初めてSWを見た観客の多くは映画館に足を運ばず、従来からのSWファン以上には客層が広がらなかったようだ。

それに対して、米国ではとにかくSWが人気だ。『ローグ・ワン』のような"番外編"でも全米興収は5億ドルを超え、歴代興収7位を記録するのだから。今後、SWは今年がエピソード8となる『STAR WARS:THE LAST JEDI(原題)』、18年に若いハン・ソロを主人公にした番外編、19年にエピソード9と毎年公開される。歴代興収トップ10の半分をSWが占める日が来そうだ。

邦画は『君の名は。』がロングランヒット

トップ3は洋画が占め、邦画はやや元気がなかった。4位は『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』。シリーズ3作目で子どもの関心度が薄れるなか、アニメと実写の融合で新鮮さを出したが、結果は35億円。前作の6割程度にまで落ち込んだ。

5位は『海賊とよばれた男』。87.6億円を記録した『永遠の0』の原作者・百田尚樹、主演・岡田准一、監督・山崎貴のコンビによる作品ということで映画関係者の期待は大きかったが、25億円と伸び悩んだ。『永遠の0』は特攻で亡くなった祖父のことを孫が調べるという案内役がいて、20代30代が感情移入しやすい物語構成になっていたり、家族愛が描かれていることから女性客も支持した。だが、『海賊』にはそれらの要素がなかったため、客層が広がらなかった。

実は、正月興行期間も『君の名は。』は集客を続けており、12月から1月15日までで約40億円を稼いでいる。同作は若者層が中心のため、同じ客層を狙う『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『土竜の唄 香港狂騒曲』が伸び悩んだと考えられる。

ランキング表の圏外だが、小規模公開でスマッシュヒットとなっている洋画が『ドント・ブリーズ』だ。 盲目の老人が1人で暮らす屋敷に強盗に入った若者たちのてんまつを描くショッキング・スリラーで、『死霊のはらわた』のサム・ライミが製作にあたっている。わずか33スクリーンで上映を始めたが、交流サイト(SNS)で「怖くて面白い映画」と10代のカップルや若者グループを中心に口コミが広がり、公開1カ月後の1月14日には興収3億円を突破。上映スクリーン数も52に増えた。

最近はSNSで良い映画評がすぐ拡散するので、面白い映画は短期間でヒットが広がる傾向にある。ロングランヒットが続く邦画アニメ『この世界の片隅に』もそうだが、『ドント・ブリーズ』もこのパターンで関係者の予想を上回るヒットとなり、正月映画興行を活気づけた。

(ライター 相良智弘)

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