訪日客も一目でおしり洗浄OK? トイレの絵文字統一TOTOなど住設9社

2017年度以降の新製品から統一するトイレの操作ピクトグラムをTOTOの喜多村円社長が披露した
2017年度以降の新製品から統一するトイレの操作ピクトグラムをTOTOの喜多村円社長が披露した

TOTOやLIXILなど水回りの住宅設備メーカー9社はトイレの操作パネルのピクトグラムを統一する。温水洗浄便座などの使い方が「わかりにくい」との声が訪日外国人から出ていた。東京五輪・パラリンピックに向けて駅など公共施設のトイレのリニューアルやホテル、商業施設の新設が相次いでおり、統一記号の浸透を目指す。

「日本が誇るトイレ文化を世界に広げる記念すべき一歩になる」。会見では、業界を代表してTOTOの喜多村円社長が新記号を披露した。

便器洗浄の「大」「小」や便座の開閉、お尻洗浄など温水洗浄便座の8種類の操作で絵記号を統一する。これまでは「おしり洗浄」を噴水状の水流だけで表したり、お尻の絵付きにしたりするなど、各社で操作ごとの表示が異なっていた。

2017年度からの新製品で絵記号をそろえる

TOTOやLIXILのほか、パナソニックなど業界団体の日本レストルーム工業会(名古屋市)に加盟する9社の製品が対象で、合わせた国内シェアはほぼ100%。2017年度以降の新製品から切り替える。

16年の訪日外国人旅行者数は前年比22%増の2403万人。政府は20年に4000万人にする目標を掲げている。

喜多村氏は「操作のわかりにくさで体験する機会を失っている外国人客がいるとしたら大変残念。10年、20年かけて当たり前の記号として浸透させていきたい」と話した。

(小川知世)

ピクトグラム 言語や文化、習慣などの違いを越えて、誰もがすぐに情報を理解できるようにデザインされた絵記号のこと。公共施設や交通機関、観光施設など、不特定多数の人が集まる場所を中心に世界中で広く使われている。外国人、視力が低下した高齢者、字が十分に読めない未就学児などが理解しやすい利点がある。
業界団体や個別企業、デザイナーなどが独自のピクトグラムを作製する一方で、一部は標準化されている。日本では約140種類のピクトグラムが日本工業規格(JIS)で規定されており、誰でも自由に使うことができる。

[日経産業新聞2017年1月18日付]