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桐谷さんの株主優待入門

トランプ相場でも高利回りキープ 特選「金券」優待

日経マネー

2017/2/1

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誰もがもらってうれしい優待といえば、QUOカードやギフトカードなどの金券類。金券類は他の優待品と比べるとそもそも優待利回りが低めで、強気相場でさらに割高に。そんな中でも桐谷さんの規準「総合利回り4%」を超えるようなお得銘柄を教えてもらいました。

冷え込みが厳しい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。桐谷です。2016年は、思わぬトランプ相場の到来で、何とか終盤に巻き返しを図ることができました。一方、日経平均株価が高くなってきたことで、私の購入基準である「配当利回りと優待利回りの合計が4%以上」で買える銘柄が少なくなってきています。今回は、そんな中でも高利回りを維持している「金券」優待を紹介します。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 67歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由

個人投資家に一番人気の金券類といえば、QUOカードですね。QUOカードのメリットは、期限がなく、コンビニやドラッグストア、書店やガソリンスタンドなど様々な店で使用できること。他の金券類よりも投資家の数を増やすことができるため、新設優待の半分以上がQUOカードを採用しているんですよ。

17年1月初旬現在、最も利回りよくQUOカードがもらえる銘柄は、ブロードリーフ(東1・3673)です。100株以上で3000円分のQUOカードと自社製品に使える優待券1000円分が頂けます。合わせると、何と総合利回り9.6%! 16年12月に1株につき2株の割合で分割したのですが、100株の優待はそのままという太っ腹。心配になった私は、先日この会社のIRに電話をしましてね、「利回り良過ぎるんじゃないですか、大丈夫ですか」って話をしたんです。優待の担当者も大丈夫だと言うんで、これが文句なしのナンバーワンですね。

その他、QUOカードの優待で利回りがいいのは、ディア・ライフ(東1・3245)、エムアップ(東1・3661)、ファーストコーポレーション(東1・1430)など。いずれも5%以上の総合利回りです(表参照)。

■利回り7%の図書カード優待

続いては、図書カード。図書カードは基本的には本屋でしか使えませんが、最近は文房具や雑貨を扱う書店も増えています。例えば、お菓子やおもちゃも扱う「ヴィレッジヴァンガード」も元々は本屋さん。こうした店で使えば、図書カードも利用の幅が広がりますね。

図書カードの優待で1番利回りがいい銘柄は、あまり知られていないのですが、ワンダーコーポレーション(JQ・3344)です。これはとっておきの情報ですよ。ここはポイント制で、100株以上で2000ポイントなのですが、これを自社商品券2000円分か図書カード2000円分のどちらかと交換できます。

総合利回りは5.0%。3年以上の継続保有で4000ポイントですので、そうなると7.3%にもなるんです。その他、図書カードでは秀英予備校(東1・4678)、PLANT(東1・7646)、情報企画(東1・3712)が総合利回り4%を上回っています。

百貨店やスーパー、量販店から飲食店まで、どこでも使えるのがJCBやVISAのギフトカードですね。ギフトカードの優待で高利回りなのは、2銘柄。1番は総合利回り4.9%、ホームセンターを手掛けるダイユー・リックホールディングス(東1・3546)です。16年9月に福島のダイユーエイトと岡山のリックコーポレーションがつくった共同持株会社で、私は以前から両方株主でした。2番目はFPG(東1・7148)。500株以上でUCギフトカード1000円分がもらえます。

■おつりが出る金券とは

こうした金券は、基本的にはおつりが出ません。ただし、一つだけおつりが出る金券があるんです。それが、「ジェフグルメカード」です。だから私は、例えば飲食代が2300円だった場合、2000円を優待券で払い、300円をジェフグルメカード500円券で支払います。そうすると、優待券も無駄にならず、手元には200円のおつりが来るわけです。

そんな優秀なジェフグルメカードを頂ける優待で一番利回りがいいのは、八洲電機(東1・3153)です。100株では500円分なのですが、200株持つと、何と2000円分に。これで総合利回りは3.7%になります。16年に200株優待が新設され、私も買い増しをしました。2番目は日本商業開発(東1・3252)の3.4%です。

最後はおこめ券。おこめ券は米との交換はもちろん、ドラッグストアや酒の格安店の一部で使える店もありますので、近くにないか探してみるとよいかもしれません。利回り1番は朝日工業(JQ・5456)、2番はイチネンホールディングス(東1・9619)です。

金券類を割安に手に入れ、お得に使う。17年もそんな優待ライフを楽しみましょう!

■2月の権利確定銘柄

では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2017年2月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2017年2月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2017年2月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、2月23日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

注:データは2017年1月4日の終値、年2回同内容の優待がある場合、1回分の内容を表示。「利回り」の――は算出不能。

(日経マネー 御船晶子)

[日経マネー2017年3月号の記事を再構成]

日経マネー2017年3月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 :730円 (税込み)

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