一度は見たい神秘のオーロラ 北極圏でつかまえて!トラベルライター 小野アムスデン道子

漆黒の空に現れる波打つ光のカーテン。そんなオーロラの幻想的な写真を見て、いつかは見に行きたいと憧れる人は多いだろう。オーロラがよく出現するのは、北緯65度から70度の「オーロラベルト」という北極を輪のように取り巻く帯状エリアで、北欧、カナダ、アラスカなどが入る。その帯の中にあるノルウェーの北極圏の町、トロムソで見たオーロラとは?

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オーロラ出現の期待をかき立てる港町トロムソの美しい夕焼け。

北極圏最大の街トロムソには、世界最北のビール醸造所も

ノルウェー北部の港町トロムソは、オスロから飛行機で約2時間。北極圏にあると聞いて、へき地にある過疎の町を想像するととんでもない。漁業、交易で古くから栄え、人口7万人、ホテルや商業施設、病院、教会そして大学もある。降雪は多いが、気温は海流の影響を受けて、真冬の1月で平均最低気温がセ氏マイナス6.6度と北緯70度という緯度の割に低くはない。

トロムソの町は、中心となるトロムソイヤ島と、橋で結ばれた本土に広がっている。空港はトロムソイヤ島にあり、中心街から約3キロメートルと至近。冬には、港に凍(い)てついた船が停泊し、町にも雪が積もっている。町並みはとても整っていて、お店やホテルもしゃれた感じ。インテリアも北欧モダンだ。ただ、物価は高く、コンビニエンスストアでは、ホットドッグ1本、水のボトル1本も400円ほどする。

「北極圏の入り口」と書かれたモダンな空港も冬には雪に包まれている。
港に停泊する船の氷をかき下ろす漁師たち。

さすが北極圏の町だけあって、ここには「世界最北」と冠したスポットも多い。

トロムソ空港近くの商業施設にあるバーガーキングは、大手ハンバーガーチェーンとしては世界最北。中心部にあるトロムソ・ルーテル教会は、世界最北のプロテスタント教会だし、トロムソの地ビール「マックビール」を造る醸造所は、世界最北の醸造所というわけだ。

このマックビールを出すパブは、夜中に出港して朝に帰ってくる漁師たちのために、朝からオープンしている。

モダンな建物が並ぶトロムソのしゃれた町並み。
シロクマがパブの入り口でほえる。昔は女人禁制だったという。

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