最新ノートパソコン続々 モバイル性能、選び方のコツ

富士通「ライフブックUH90/B1」は13.3型ディスプレーを搭載。913グラムの軽さと17時間の長いバッテリー駆動時間が特徴
富士通「ライフブックUH90/B1」は13.3型ディスプレーを搭載。913グラムの軽さと17時間の長いバッテリー駆動時間が特徴
持ち歩きに便利な最新のモバイル向けノートパソコンが、メーカー各社から続々と登場している。これらの製品には、店頭でバッテリー駆動時間、CPU(中央演算処理装置)、RAM(随時書き込み読み出しメモリー)などの様々な数字が表示されているが、特にどんなところを注意して選んだらいいのか、ポイントを探った。

ビジネスパーソンにとって、小型軽量のモバイルノートを持ち歩いて使うことが当たり前になってきた。価格帯は10万円台後半から20万円台半ばになる。モバイルノートを選ぶポイントはいろいろあるが、持ち歩いて使うのだからバッテリー駆動時間の長さ、軽さ、丈夫さといったモバイル性能をまず重視して選ぶべきだろう。

重さ1キロ前後 持ち運び便利

バッテリー駆動時間はパソコンの使い方によって大きく変わる。メーカーのカタログ値の5~6割が実際に使える時間の目安だ。電源のない場所で朝から昼まで、あるいは昼から夜までの5~6時間ほど使うなら、バッテリー駆動時間がカタログ値で10時間以上となっている製品を選ぼう。重さは1キロ前後の機種が軽くて持ち運びやすい。丈夫さは判断しづらいが、満員電車の中で圧迫されても壊れないようなものを選びたい。

例えば富士通「ライフブックUH90/B1」はモバイルノートとしては大きく見やすい13.3型ディスプレーを搭載し、楽に持ち運べる913グラムの軽さと17時間の長いバッテリー駆動時間が特徴だ。HDMIや有線LANなど拡張端子も多い。

パソコンとしての基本性能ももちろん重要だ。処理性能の高さを左右するCPUは米インテルのコアi5かi7、RAMは8ギガ(ギガは10億)バイト以上が望ましい。モバイルノートではフラッシュメモリーを使ったソリッド・ステート・ドライブ(SSD)と呼ぶ装置にデータを保存するが、その容量は余裕をもって256ギガバイト以上がいいだろう。

東芝「ダイナブックV82/B」はディスプレーを回転させて折りたためばタブレットになる
重さは1099グラム。バッテリー駆動時間は17時間と長い

東芝「ダイナブックV82/B」はコアi7、8ギガバイトメモリー、512ギガバイトのSSDを搭載する高いスペックが特徴だ。顔認証でウィンドウズにログオンする機能も備える。重さは1099グラムで駆動時間は17時間と長い。拡張端子は少ないが、外部ディスプレーや有線LANなどに接続できる付属の外付けアダプターでカバーする。

またノートパソコンとして使えるだけでなく、搭載する12.5型ディスプレーを360度回転させて折りたたむことでタブレットとして使えることも特徴だ。こうしたノートとしてもタブレットとしても使える製品は2イン1と呼ばれ、相手に画面を見せながらプレゼンをしたり、手書き入力を使ったりしたい場合に向いている。

プレゼン用に2イン1型も

モバイルノート選びで見落としがちなのが、周辺機器を接続するための拡張端子だ。プロジェクターに接続できるアナログRGBやHDMIといった外部ディスプレー接続端子、有線LANに接続する端子、USBポートの数やメモリーカードスロットの有無に注意したい。ダイナブックV82のように本体の拡張端子を減らして外付けアダプターで対応する製品もあるが、外出時にアダプターを忘れてしまう可能性がある。こうしたリスクを減らしたいなら、必要な拡張端子が本体についている製品がいい。

VAIOの「バイオS13」も軽量で持ち運びに便利
拡張端子が豊富で周辺機器の接続に困らない

VAIO(バイオ、長野県安曇野市)の「バイオS13」は重さ1060グラム、駆動時間10.5時間の製品で、ディスプレーは13.3型だ。3つのUSBポートやメモリーカードスロット、アナログRGB、有線LANが付いているなど拡張端子が豊富で周辺機器の接続に困らない。

一番大事なのは自分に必要なスペック・機能を持つ製品を選ぶことだ。ここで紹介しているのは家電量販店などで買える店頭販売モデルだが、多くのパソコンメーカーが、自社のホームページでスペックを自分で選んで買える直販モデルを用意している。購入する時は店頭販売モデルのスペックを調べて、物足りないようなら直販モデルを選んでみよう。

(IT・家電ジャーナリスト湯浅 英夫)

[日本経済新聞夕刊2017年1月21日付]

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