「根性ダイエット」は失敗する まずは睡眠不足を解消

日経ヘルス

2017/1/29
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どんなダイエット法も、とにかく続けることができればやせられる。しかし、ガマンや根性が要求されるダイエットは失敗する。“脳のクセ”を考えると、意識しなくても食べる量が減らせて、自然と動きたくなるような、やせる習慣が身につくのが理想。

だが、ロンドン大学のラリーらの研究によれば、ダイエットを習慣化するのに必要なのは、「66日間続けること」。それには、自分をコントロールする“脳の力”が欠かせない。

心理学の分野では、この「長期的な目標達成のために、短期的な誘惑に抵抗する」脳の力を「ウィルパワー(will-power)」と呼び、スタンフォード大学の健康心理学者、ケリー・マクゴニガル氏などが研究している。

「ウィルパワー」の特徴は、体力と同様、消耗することだという。誘惑と闘う、やりたくないことをする、判断や決断を迫られる、不安や恐怖感にさらされるなどのほか、睡眠不足でも、ウィルパワーは低下する。

「部屋や机の上が散らかっていると太る」といわれるのも、何かに集中したいときに関係のないものが目に入ることで集中力が分散して、誘惑に負けやすくなるからだという。

ダイエット中のウィルパワーのムダ遣いを減らすには、まず睡眠不足を解消するのが簡単だ。睡眠時間が6時間以下になると自制心が弱くなり、誘惑に負けやすくなる。ダイエット中の睡眠時間の長さと体脂肪の減少率が相関していたという研究報告もある(下グラフ)。


食べ物などを見えないところにしまうのも効果的だ。また、食べたいと思ったとき、自分の心理状態を他人のように観察したり、書き出したりして客観的に見るのもいいという。ダイエット中、食事記録をつける日が多かった人ほど、体重が減ったという報告もある。

ストレスのせいで過食しがちな場合には、不安や緊張を静めるストレスマネジメントで減量しやすくなるという。参考にしてほしい。

(日経ヘルス編集部)

[日経ヘルス2017年2月号の記事を再構成]

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