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「年賀状」といっても…

立川笑二

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NIKKEI STYLE

みなさま、あけましておめでとうございます。

師匠から出されたお題に沿ったエピソードなどを私、笑二→兄弟子、吉笑→師匠、談笑の順にリレー形式で連載させていただいている、まくら投げ企画。今回で15周目。

昨年2月から始まったこの企画について改めて振り返ってみると、師匠から出されたお題に答えるために昔の記憶を掘り起こす作業をしたことで忘れていたエピソードを思い出せたりすることがたびたびあった。

あまりにもショックが大きかったのか、記憶の片隅に追いやっていたエピソードを思い出せたのが「おばあちゃん」がお題の回だった。

私が小学生のころ、祖母に戦争の体験談を聞いたときの話なのだが、この記憶を掘り起こせたときは当時のことを思い出して原稿を書きながらゾッとした。

また、「あだ名」のお題の回のときに書いたような、良い話過ぎて落語会でしゃべりにくいエピソードを書かせていただけるのも、この企画の面白いところだと思う。

ただ、その一方で過去の記憶をいくら掘り起こしても、お題にまつわるエピソードを思い出せずに締め切り直前まで涙目で書いていた回も何度かあった。

これまでに私が最も頭を抱えたお題が「ラーメン」だ。

この回では、私が漫才をしていたときの元相方とのエピソードを書かせていただいたのだが、元相方にとってはあまり良い内容のエピソードではないものだった。私も直前まで掲載してよいかどうかを悩んだが、締め切り直前まで他のエピソードが思い出せなかったので、文章中に出てくる相方の名前を本名ではない"比嘉くん"という仮名にして掲載した。

当人だけは読まないでくれよ、と祈りながらの掲載だったが、案の定、その回が更新された翌日に"比嘉くん"から連絡が来てしまった。

昼すぎころの携帯をみると登録していない番号からの不在着信。留守番メッセージが残されていたので聞いてみると、第一声が

「もしもし、元相方ですけど」

淡々とした口調なだけになお怖い

「ネットの記事読みました。お前最低だな」

ときて、最後の電話の切り際のセリフが

「お前、俺の名前を間違えるんじゃねぇよっ!」

そっちかー! そっちで怒ってたのかー! ごめんなさい仲本くん!

昨年中で一番肝を冷やした瞬間だった。

そんなこんなで続いているこの連載。新年1発目の今回の師匠からのお題は「年賀状」なのですが、ここまで読んでいてお気づきの方もいらっしゃるでしょう。

そうです!

今回、お題については書けることが一切ありませんでした!

あははははははは!(汗)

かろうじて書けるエピソードはというと、今の家に引っ越してから毎年身に覚えのない年賀状が届いていることぐらいしかない。

毎年、「あけましておめでとうございます。いつも楽しく落語を聞かせていただいております! 今年も貴殿の益々の活躍を期待しております!」と書かれているのだが、送り主の女性の名前に見覚えはなく、その方の住所は書かれてさえいない。

そもそも、私は近しい落語家と落語会の主催者以外に自分の住所は教えていないのでお客様から直接自宅に年賀状が届くことはありえないのだ。

つい先日、このことを思い出し前回の元日に届いたものを見返してみるとなんとなく彼女の筆跡に似ている気がした。そこで私はメールにその年賀状の画像を添付して

「今年は変な年賀状いらないから」

と送ると、すぐに彼女から折り返しの電話があった

「そんなの私は送ってないし……」

と、ここまで想像して話を作ってみたけど、やっぱり無理だった。

あははははははは!(汗)

まあ、続けていればこんな回もあるでしょう。

というわけで、新年から失礼しました。今年もよろしくお願いいたします! というのが私からみなさまへの「年賀状」です。

(次回1月8日は立川吉笑さんの予定です)

立川笑二(たてかわしょうじ)。1990年11月26日生まれ。沖縄県読谷村出身。2011年6月に立川談笑に入門。前座時代から観客を爆笑させ評判に。14年6月、二つ目に昇進。出囃子は「てぃんさぐぬ花」。立川談笑一門会(11月25日、12月25日)のほかにも、立川吉笑、立川笑坊ら一門、立川流の若手といっしょに頻繁に落語会を開いて研さんを積んでいる。ホームページは、http://tatekawashouji.com/

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