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世界でもトップクラスの教授陣を誇るビジネススクールの米スタンフォード大学経営大学院。この連載では、その教授たちが今何を考え、どんな教育を実践しているのか、インタビューシリーズでお届けする。今回から登場するのは異端の名物教授、ジェフリー・フェファー教授だ。

リーダーシップを教えるスタンフォード大学経営大学院で、リーダーシップ教育を批判しつづけて30年。フェファー教授は異端の経営学者だ。最新刊の「悪いヤツほど出世する」では、ちまたにあふれるリーダーシップ論を一刀両断。謙虚で、誠実で、思いやりがあるリーダーはグローバル企業では出世しないという。日本人リーダーには人格者が多いが、もっとずる賢く、悪くならなくてはダメだというのだ。その真意を聞いた。(聞き手は作家・コンサルタントの佐藤智恵氏)

スタンフォード大学経営大学院 ジェフリー・フェファー教授 (C)Nancy Rothstein

スタンフォード大学経営大学院 ジェフリー・フェファー教授 (C)Nancy Rothstein

ジェフリー・フェファーJeffrey Pfeffer
スタンフォード大学経営大学院教授。専門は組織行動学。1979年からスタンフォード大学の教壇に立つ。同校のMBAプログラムで選択科目「権力への道」、アジア系エグゼクティブを対象とした講座で「権力と影響力を構築する」を教える。世界で最も影響力のあるビジネス思想家のランキング「Thinkers50」の常連で、2015年は第17位にランクイン。これまで14冊の経営書を出版。主な著書に『「権力」を握る人の法則』(日本経済新聞出版社)、『悪いヤツほど出世する』(同)。

リーダーシップ研修ではうまくいかない

佐藤:著書「悪いヤツほど出世する」で日本の読者に伝えたかったことは何でしょうか。

フェファー:特に伝えたかったのは次の2点です。1つめは、皆さんが現在の地位や職場環境に不満を感じているのならば、なぜリーダーシップ産業(リーダーシップをネタにもうけるビジネス)は失敗したのか、なぜ職場の人間関係や効率性は良くならないのかを考えて、その理由を理解してくださいということ。

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