増えてきたグルテンフリーのレストラン
小麦を食べないことで腸から健康状態を整える「グルテンフリー」は欧米では一般的。日本でも広がってきた。
2013年9月にグルテンフリーのカフェ「CHOICE」を開いた形成外科医の鈴木晴恵さんは、「原因不明の湿疹に悩む子どもを持つ母親にグルテンフリーを指導したら、次の診療時には湿疹が改善した。こうした経験が開業のきっかけ。グルテンフリーへの関心は高まっている」と話す。
メニューのすべてがグルテンフリー対応で、人気メニュー「ラムレーズンパンケーキ」(税抜き1481円)は乳製品を使用しないのにしっとり、ミルキーな味わい。土地柄か、客の約7割は外国人。乳たんぱくのカゼインフリーも同時に実現した植物性のチーズ「CHOICEFROMAGE」も人気だ。ネットでも購入できる。
「グルテンフリーカフェ Rice Terrace かまくら」の西田小百合店長は、「40代から60代の女性客が多く、最近は外国人観光客もほぼ毎日訪れます」と話す。
人気メニューの「和ふたぬーんてぃセット」(税抜き2800円、1日限定25食)、米粉パンのオープンサンド、米粉のシフォンなどは、オーナーの料理家・大塚せつ子さんらが考案。一軒家を改築したお店で提供される。店内では米ぬかを活用したグラノーラなども販売しており、メニューやお菓子はすべてグルテンフリーに対応。
また、2015年の春にはグルテンフリーのレストラン専用の検索サイト「グルテンフリーレストランドットコム」がオープンした。16年11月20日現在、国内134の店について日本語と英語で情報を提供している。
(日経ヘルス編集部)
[日経ヘルス 2017年1月号の記事を再構成]
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