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女性にやさしい黒豆茶 アンチエイジングと冷えに効果

日経ヘルス

2017/1/3

(写真:鈴木正美)
日経ヘルス

 お正月のおせち料理には欠かせない黒豆。その栄養をたっぷりとれて、現代女性の体にさまざまなメリットをもたらすのが黒豆茶です。近年では海外でも注目され、新しい“豆茶”として認知されつつあります。「黒豆茶」の詳しい健康効果と飲み方をご紹介します。

 黒々とした見た目の黒豆は、日本で昔から煮豆などで親しまれている。実は黒豆は黒大豆とも呼ばれる、大豆の一種。特徴的な黒い見た目を作り上げているのは、種皮に含まれる天然色素のポリフェノール「アントシアニン」。アントシアニンには抗酸化作用があり、様々な健康効果が期待できる。このアントシアニンを始めとした黒豆の栄養をたっぷりとるために有効なのが、黒豆茶だ。

 秋津医院の秋津院長は、10年間毎日、自ら煮出した黒豆茶を飲み続けているという。「アントシアニンには強い抗酸化作用があり、老化予防に役立つ。血流の改善・血圧の抑制などの効果が期待できる。黒豆のアントシアニンは水に溶けやすく、熱にも強いので、黒豆茶にすると成分を効率よくとることができる」と話す。また、カリウム、カルシウムや鉄分といった微量ミネラルやビタミンも含む。

 これらが溶け出した黒豆茶は「アンチエイジングに最適。血流を促す作用もあるので、冷えやむくみなどの悩みも解消できる」(秋津院長)。

 そんな黒豆の栄養を抽出するためには、黒豆を水で煮出すのがお薦めだ。加熱するとぶくぶくと泡が大量に出てくるが、これは、脂質の代謝を促す「サポニン」。「アクではないので、取り除かないことがポイント」と秋津院長。

 煮出した黒豆茶は冷蔵庫で保管し、2日ぐらいで飲み切ろう。ノンカフェインで体にやさしく、自然な甘さがあり飲みやすい。余った豆も捨てずにサラダや総菜などで食べるとなおいい。最近では、黒豆茶のティーバッグなども販売されているので、煮出す時間がない人は、うまく活用したい。

 「1日3~5杯を目安に飲むのがお薦め」(秋津院長)。

■黒豆の健康効果

1.メタボを改善する

 黒豆に含まれるポリフェノールは強い抗酸化作用を持つ。黒豆由来のポリフェノールを摂取すると中性脂肪値などが改善し、メタボリックシンドロームの予防に役立つという臨床試験の報告がある。また、黒豆そのものを食べることで肥満改善効果や、血糖値を改善するという報告もあるので、煮出した後の黒豆も食べるのがお薦め。

2.アルコール代謝をサポートする

 黒豆に含まれるポリフェノールが血流を促進し、肝臓のアルコール代謝をサポート。ほかにも、ビタミンB1がアルコールの分解を助ける。「二日酔い予防にもてきめんに効く」(秋津院長)

3.血糖値を改善する

 黒豆のアントシアニンは血流を促し、肝臓での糖代謝などを促進する作用があると報告されている。食前や食事中に飲んでおくことで血糖値の上昇が抑制され、毎日飲み続けることで、高い血糖値が改善されるという報告がある。

4.むくみを解消する

 黒豆に含まれるアントシアニン系の成分、クロスミンやクロサンテミンが血流を促し、腎機能を高め体の中の不要な水分を排出する働きをサポートする。また、微量ミネラルのカリウムが水分の排出を促し、むくみの解消にも。

5.体を温める

 漢方では昔から黒豆茶は、むくみと冷えの解消に使われている。血流が促され、手足の末端まで血液が行き届くようになる。「冷え性の症状が改善され、体全体が温まるようになる効果も十分期待できる」(秋津院長)

黒豆茶の健康トリビア
 古くから栄養価の高さと、特に皮の部分に含まれる黒い色素の効能が認められ、“薬”として利用されてきた黒豆。そして、お正月のおせち料理や祝いの席には欠かせない、福を呼ぶ食べ物として昔から栽培されている貴重な食材だ。そんな黒豆茶のトリビアをご紹介。
大豆アレルギーの人は注意して飲もう
 秋津院長によると「黒豆茶は、煮出した豆を食べなければ、大豆アレルギーの人が毎日飲んでも心配はない。ただし、大豆アレルギーの人はあらかじめ医師に相談をするといい。もし飲んだ際に何か症状が出た場合は、飲む量を減らし、医師に必ず相談すること」。
二番煎じでも十分においしく飲める
 「黒豆を二度目に煮たときの煮汁も、一度目と変わらないくらいの色が出る」と秋津院長。二番煎じの黒豆茶として飲んでも効果は得られるが、二番煎じの豆は既にやわらかい。「少し煮るだけで崩れやすいので、煮込む時間を調整してほしい」(秋津院長)

■黒豆茶の正しいいれ方 [用意するもの]・黒豆 250g ・水 1500ml

1.黒豆は前日の夜から、一晩水につけておく。2.黒豆の色素が溶け出し赤紫色になる。このまま火にかける。3.沸騰すると黒豆に含まれるサポニンによりぶくぶくと泡立つ。アクは取らなくてOK。4.ザルなどで煮汁をこし、粗熱が取れるまで冷ます。5.粗熱が取れたら容器に入れて冷蔵庫で保存する。飲むときは温めて、1日何回かに分けて飲む。2日で飲みきるようにする。煮た豆はそのまま食べるほか、料理に使ってもよい

■黒豆茶の簡単ないれ方

炒り黒豆を使うと簡単に黒豆茶が楽しめる。湯飲み茶碗に炒り黒豆を5~6粒入れ、沸かした湯を注ぎ、約2分経過すると、湯の中に黒豆の成分が溶け出す。残った黒豆もそのまま食べられる

■ティーバッグも便利

急須かティーポットに1袋の黒豆茶を入れて、お湯を注いで飲むティーバッグタイプも便利。1袋でだいたい2~3杯楽しめる。持ち運びにも便利なので、自宅では黒豆を使い、携帯用にはティーバッグと分けて使うことも

■黒豆茶ライフを充実させる+αレシピ

 黒豆茶はそのまま飲んでも、ほのかな甘みがあり十分に満足できる。それでも、毎日、楽しみながら飲み続けるために、お薦めの4つの飲み方をご紹介。お気に入りを見つけて、黒豆茶ライフを満喫する助けにしてみて。

黒豆茶+ドライアンズ(1/2~1個) 食物繊維もとれる甘酸っぱい風味

 ビタミンAやミネラルが豊富なアンズ。ドライアンズは食物繊維も豊富に含み、冷え性や便秘にも効果的なので、食べてOK。ドライフルーツは砂糖付きではないものを選ぼう。ダイエット中の小腹満たしにもお薦め。

黒豆茶+ドライアンズ

黒豆茶+ココア(大さじ1) ポリフェノールのW効果、休憩タイムにもお薦め

 秋津院長もイチオシの組み合わせ。黒豆とココアの両方に含まれる2種類のポリフェノールの効果が得られる。カカオに含まれるテオブロミンには香りによるリラックス効果もあるので、休憩タイムにもぴったり。甘みを加えるならハチミツで。

黒豆茶+ココア

黒豆茶+ヨーグルト(大さじ1) 美肌効果や免疫力アップ! まろやかな味に

 ビタミン類や乳酸菌が豊富に含まれるヨーグルト。腸内環境を改善し、便秘解消などの効果も期待できる。黒豆の味がいっそうまろやかになり、飲み応えもアップ。市販のヨーグルトドリンクで代用してもおいしい。

黒豆茶+ヨーグルト

黒豆茶+ココナツミルク(20~30ml) ココナツの香りで満腹感、風邪予防にも効果的

 ココナツミルクには体脂肪になりにくい中鎖脂肪酸が多く含まれている。黒豆の甘みとココナツミルクのまろやかな味が満腹感をもたらす。免疫力を高める組み合わせなので、風邪をひきやすいこれからの季節にぴったり。

黒豆茶+ココナツミルク
秋津壽男 院長
秋津医院(東京都品川区)
 1954年生まれ、和歌山県出身。和歌山県立医科大学医学部を卒業。テレビに出演するなど多方面で活躍。自家製黒豆茶を毎日愛飲。主な著書に『83歳の誕生日まで元気に生きて、その1週間後に苦しまずに死ぬ方法』(徳間書店)など多数。

(ライター 高橋晴美、写真 鈴木正美、スタイリング タカハシユキ)

[日経ヘルス 2017年1月号の記事を再構成]

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