新ハリポタ主演 エディ・レッドメイン、人気が急上昇

日本で洋画スターといえば、トム・クルーズやブラッド・ピットらが1980年代から活躍。2010年になって、テレビドラマ『SHERLOCK/シャーロック』でベネディクト・カンバーバッチがブレイク。以降、新しい人気者は生まれてこなかった。そんななか、『ハリー・ポッター』の新シリーズに主演して人気が急上昇。洋画界に久々の大型スター誕生として、注目を集めているのがエディ・レッドメインだ。

エディ・レッドメイン
1982年、イギリス・ロンドン出身。舞台では2010年に『Red』で英国のオリビエ賞と米国のトニー賞の両方に輝いている。映画では12年に『レ・ミゼラブル』で青年マリウス役で脚光を浴び、15年『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞に輝く。16年も『リリーのすべて』で主演男優賞にノミネートされた。

『ハリー・ポッター』の5年ぶりの新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の主役に抜てき。USJのアトラクション効果もあり、日本での『ハリポタ』人気は根強く、映画の公開前から注目度は高かった。他のキャストや監督とともに来日して、11月21日に行われた東京・六本木でのプレミア会場には、『ハリポタ』ファンを中心に800人が集結。大勢が「エディーー!!」と歓声をあげた。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 1926年のニューヨーク、魔法動物学者ニュートが集めている動物たちがトランクから逃げ出し、騒動を巻き起こす。(ワーナー/公開中)

イギリスはロンドン出身、82年生まれの34歳。演技力は折り紙付きで、トニー賞やアカデミー賞に輝き、舞台と映画の両方で高い評価を得ている。彼を主役に抜てきした理由をプロデューサーのデイビッド・ヘイマンは「エディはまさに、英国人らしいイギリス人。どの時代のキャラクターでも演じられ、どの時代にも通用する俳優です。観客の目に映るのはエディ・レッドメインではなく(役柄の)ニュート。少しばかり複雑だけれども、誰もがすぐに応援したくなるような魅力にあふれ、愛すべきアウトサイダーを体現しています」。

六本木ヒルズで行われた「ジャパンプレミア」に参加したキャストや監督ら。中央がエディ。
レッドカーペットでのファンサービスは、雨が降るなか予定を超過して行われた。

カンバーバッチ人気をきっかけに、知性とエレガンスを備えた「英国男子」ブームが巻き起こった。カンバーバッチがエキセントリックな役柄が多いのに対し、『ファンタスティック~』のレッドメインは知性とオタク気質を兼ね備えたシャイな理系男子。笑顔も初々しく、また異なる魅力を放つ。シリーズは5部作の予定なので、人気の広がりが楽しみだ。

(「日経エンタテインメント!」1月号の記事を再構成。敬称略、文・相良智弘 (C)2016 WORNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED)

[日経MJ2016年12月23日付]

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