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米国の先進人気ガジェット 注目は「電動スケボー」

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日経トレンディネット

こんにちは。「ドリキン」ことKoh Aokiと申します。私は米国・サンフランシスコ在住でソフトウエアエンジニアをしています。また、本業以外にPodcastやYouTubeを通じて、自分が気になったガジェットやテクノロジーについて日々情報を発信しています。

僕は普段からガジェットを買いまくっていて、周りからは「散財王」なんて呼ばれています。そんな僕が実際に購入したり体験したガジェットの中から「2016年に一番未来を感じたデジタルガジェット」を3つ取り上げ、これらガジェットから感じたこと、2017年に向けた今後の展望などを語ってみようと思います。

「キテレツ電動移動手段」が必要な理由

みなさん「Boosted Board」という製品をご存知でしたか?シリコンバレーのスタートアップ企業が開発している電動スケートボードの製品名なのですが、日本では公道を走れないこともあり、まだあまり認知されてないと思います。

サンフランシスコではここ数年、市内の人口増加と慢性的な交通渋滞により、電動スケボーやら電動キックボードやらさらには映画の世界から飛び出してきたようなキテレツ電動移動手段に溢れているのですが、そのなかでも一番メジャーで一番人気の高い製品がこのBoosted Boardです。

スケボーにモーターを搭載した類似の製品は多いですが、Boosted Boardはその先駆けで、かつ海外の人気ユーチューバーたちがこぞって愛用してることもあり、最も知名度が高い製品です。

現状は受注と生産のバランスが取れてなくて、事前に100ドルの予約金を払ってオーダーをし、自分の発送順番が来たら、最終的に全額支払って購入するかどうか決断するという、米国でも入手するのが非常に困難なレアアイテムになっています。さらに僕の場合、いざ自分の番が回ってきて支払いを完了したタイミングでバッテリーの発煙問題が発生。その原因調査で出荷が停止されてしまっていて、製品がまだ手元に届いていません。

ただ、所有している友人から初代、2世代目のBoosted Boardを試乗させてもらったときに、その確実な進化と、想像以上の安定性を実感し、これは新たな移動手段として確実に広まると感じました。

アイデアとしてはスケボーにモーターを搭載しただけの単純な装置なのですが、そのチューニングや最適化にはかなりのノウハウが詰まっているようで、初代と2世代目では別物のような乗り心地に、この分野の技術革新の伸びしろを感じました。

車が発明されて以降、新しいパーソナルな交通手段の進化は停滞したままです。セグウェイが登場したときに、一瞬みんな「未来の乗り物」を期待したと思うのですが、思ったより普及することができず今に至ります。

ですが、都心部での車による交通手段はますます非効率になって来ていて、2017年はBoosted Boardに代表されるパーソナル移動デバイスに対する注目が良い意味でも悪い意味でもますます高まると予想しています。

ピクニックに小型飛行機を持っていく

「DJI Mavic Pro」については日本でもかなり注目を集めたので、ご存じの方もいるかもしれません。この製品を知らなくてもドローンを知ってる人は多いでしょう。DJIはドローン製品を開発している企業の中で最も有名な企業であり、DJI Mavic ProはそのDJIが2016年年末に発表、発売を開始した最新型のコンシューマー向けドローン製品です。

僕自身、ドローンに対しては、2010年にParrotが「AR.Drone」というiPhoneで操縦できるドローンを発売したときに飛びついて購入したのですが、その時はあまりドローンの魅力を理解できませんでした。ですが、2016年にDJIの「Phantom 4」というドローン製品で改めてドローンの魅力に目覚めました。なぜ目覚めたかというと、ドローンで撮れる空撮映像のクオリティーでした。

Phantom 4で撮れる4K映像の美しさは、飛ばしているときも、後でその映像を見直しているときも、あたかも自分が「空を飛べるようになったのでは?」と思えるくらい気持ちよい美しい映像が撮れ、色々なところにドローンを持ち込んで空撮したくなります。一方、Phantom 4はコンシューマー用ドローンという位置付けですが、それなりにきょう体が大きく、気軽に持ち運んで飛ばすというのはなかなか難しいのが欠点です。

ですが、Mavic Proは変形して折りたためるという画期的な仕組みにより500mlのペットボトルサイズに収められます。またDJIの培ってきたドローン制御技術により、かなり安定した操縦を実現しています。

これならバックパックに忍ばせておいてちょっと飛ばしたいときに取り出して空撮するというスタイルが現実的になると思って購入に至りました。

日本ではドローンというと、どうしてもネガティブな印象が強く、また規制が厳しいので興味を持つ以前に諦めてしまっている人も多いと思います。ですが、最近は情報も充実し、DJIもフライト飛行可能マップなどを公開しています。探してみれば意外と飛ばせる場所が見つけられると思います。

ドローンを飛ばすために家族でピクニックに出かけたり、きれいな景色を撮りたくて外に出るきっかけになったりと、ドローンはリアル社会の絆やコミュニケーションを高めるためのツールとして魅力的だと思います。

2017年はこういったドローンの持つよい側面での魅力に改めてみんなが気づき始め、楽しいドローンがたくさん登場する年になるんじゃないかと期待しています。

ただし、いくら自動運転技術が進化しているとはいえ、ドローン操縦は車の運転と同じです。事前に必要な知識を学んで操縦の練習をすることは非常に大切です。みんなが責任を持ったドローンの操縦をすることが結果よりドローンを楽しめる社会を作り出せるということを心にとどめておいてください。

「VRに興味ない」という人にも……

最後に紹介したいのがVRヘッドマウントディスプレー(HMD)の「Oculus Rift」です。今年はコンシューマーにおけるVR元年と呼ばれ、Oculus Riftをはじめ「HTC Vive」やPlayStation 4専用の「PlayStation VR」まで、たくさんのHMDデバイスが登場しました。

僕自身はOculus RiftだけでなくPlaySation VRも購入し今年の後半はVR三昧の生活を送っています。

VRに関してもドローンと似て、自分には関係ないと思っているユーザーが多いんじゃないかと想像しています。なのでこの製品を最後に改めて紹介しました。

もしまだVRデバイスを体験したことなくVRは興味ないと思っている人は、ぜひ一度VR体験をしてみてください。HMDが作り出す仮想現実が、想像以上にリアルな現実世界の体験を作り出していることに驚くと思います。

現在、VRデバイスを試したいなら個人的にはOculus RiftかPlayStation VRをおすすめします。PlayStation VRはお手軽で導入がしやすいと思います。またコンテンツの充実面でもPlayStation VRがおすすめです。

ただ、VRの未来や可能性を体験してみたいと思うなら、Oculus Riftをおすすめしたいです。

自分の手や腕が再現される

最大の理由は今後登場するOculus Touchと継続的に進化するVR技術です。

現状のHMDはリアルな仮想世界を表示することには成功していますが、その仮想世界の中でモノを触ったり操作しようとすると途端に大きな壁にぶつかります。仮想世界では現実世界と違い、モノを自在に操ることが難しく、ゲームコントローラーや簡易リモコンのようなものでインタラクションすることになります。

HTC Viveはその問題にいち早く取り組み、VR専用のコントローラーを開発することで最もインタラクティブなVR環境を実現しました。

Oculus Riftも同様のVR専用コントローラOculus Touchを開発しており、2016年12月からついにOculus Touchの出荷が開始されました。

Oculus Touchは一言でいえば「VRデバイスのためのゲームコントローラー」でしょうか。仮想世界の中に自分の手や腕を具現化するためには従来のゲームコントローラーでは入力デバイスとして不十分なので、Oculus社はVRに最適化されたコントローラーデバイスの開発に力を入れています。

僕も何度かイベントなどで体験して、VR空間にあたかも自分の手や腕が具現化されたような感覚を覚えました。

この原稿を書いている間、ついに僕の手元にもOculus Touchが届いたので早速遊んでいます。Oculus TouchがありとなしのVR体験はまるで別物。従来のVR体験が、仮想空間に首だけ出して覗き込んでいる感覚だとしたら、Touchを 使うことでついに仮想空間内に入り込めたという感覚でしょうか(と書いても、きっとこの感動はなかなか伝わらないので、ぜひ体験していただきたいです)。

また2016年10月には、従来ハイスペックなゲーミングPCなどでしか動作しなかったOculus Riftの動作環境のシステム要件が大幅に引き下げられ、低価格PCなどでも利用できるようになりました。

PC環境で使える強みとして、初音ミクを仮想空間上に現実化しつつ、その仮想空間内でPCのデスクトップを操作できる「Mikulus」をはじめとする画期的なソフトウエアの開発も精力的に行われています。

2016年はたくさんのVRデバイスが登場したとはいえ、VRを体験するための敷居はまだまだ高いのも事実です。このHMDというデバイスの形態が理想形でないことは明らかですが、来年はますますVR技術の進化が加速し、最終的にはVR体験自体が今のディスプレー、キーボード、マウスで実現されているコンピューターの体験を変えるものになる可能性があると思っています。そんな未来をいち早く体験できる意味でもOculus Riftはおすすめです。

2016年はいろいろな分野で新しい技術革新が起きる製品が登場した、非常にワクワクさせられた年だったように思えます。

2017年はこれらの新技術がますます盛り上がり、より実用に近づく年になるという期待が高まります。この記事を読んで少しでもそんな未来を感じていただけたらうれしいです。

ドリキン/Koh Aoki
2008年からサンフランシスコに移住しソフトウエアエンジニアをするかたわらシリコンバレーの最新事情などをPodcastやYouTubeなどで発信しているガジェット散財オタク。

[日経トレンディネット 2016年12月13日付の記事を再構成]

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