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インバウンドサイトが選ぶ2016年日本の旅ハイライト インバウンドサイト発 日本発見旅

2016/12/27

富士山頂から望むご来光(写真:japan-guide.com)
英語圏から日本を訪れる外国人のほとんどがチェックする、日本観光の情報サイト、ジャパンガイド(japan-guide.com)。取材で日本全国を旅する外国人スタッフ4人が選んだ、2016年の日本旅ベスト10が届きました。今年1年に訪れた場所を振り返りつつ、お楽しみください。

ジャパンガイドでは毎年12月に、スタッフがそれぞれ年間のすばらしかった旅行先ベスト10を選び、「Travel Highlight」というタイトルでサイト上に発表しています。スタッフ4人の国籍はみな違いますし、個々のキャラクターも取材先もみな異なるため、とても興味深い結果になり、人気のある企画なのです。

私も毎年楽しみにしている「Travel Highlight」、2016年の結果をスタッフのプロフィルとともにご紹介します。

■サム(英国出身)

サムは2016年4月、ジャパンガイドに入社。それまでは大阪で約4年間、英語の先生をしていました。趣味はジョギング。ジャパンガイドのような仕事はほぼ初めてで、取材が楽しく、どこへ行くにも興味津々。そんなフレッシュマンの彼は、どのような場所を選んだのでしょうか?

第1位:富士山頂のご来光(静岡県、山梨県)

「王道」という感じの富士登山が第1位でした(冒頭の写真)! 実は取材で行ったのではなく、英国から来たご両親と妹さんと共に登ったのです。ご家族で美しいご来光を見られてよかったですね。

第2位:立山黒部アルペンルート(富山県)

第3位:「向瀧」宿泊(福島県)

「向瀧(むかいたき)」は会津の東山温泉にある、明治6年創業の老舗温泉旅館です。建物は文化庁の登録有形文化財。おもてなしもすばらしく、新人サムにもそれが伝わったのはうれしかったですね。

第4位:奄美大島の土盛海岸(鹿児島県)

第5位:佐渡島のたらい船(新潟県)

第6位:山の辺の道(奈良県)

一見地味な「日本最古の道」が、サムの手によって見事なページになり、大学で上代文学を専攻した私としてはたいへんうれしく感じたリポートでした。

日本最古の道として知られる奈良県の山の辺の道(写真:japan-guide.com)

第7位:紅葉の永観堂(京都府)

第8位:鎌倉大仏(神奈川県)

第9位:湯殿山(山形県)

出羽三山の一つ、湯殿山。同じ場所に取材に行った他のメンバーは別の山を選びましたが、サムは紅葉の美しさと「ここでの体験を人に話してはいけない」というミステリアスなところにひかれたようです。

出羽三山の一つ、湯殿山のみごとな紅葉(写真:japan-guide.com)

第10位:長谷寺(奈良県)

■ジョー(米国出身)

芸術家タイプのジョーは、大学では音楽を専攻しましたが、ジャパンガイドではライター兼ウェブデザイナーとして活躍。入社前は栃木県の那須で英語の先生をしていました。趣味は和太鼓で、東京の著名な和太鼓奏者に師事し、浅草三社祭りなどで演奏しています。

今年、ジョーは取材よりプログラミングの仕事のほうが多かったため、ハイライトには個人で行った旅行先もかなり含まれています。

第1位:剣岳(つるぎだけ)登山(富山県)

これは個人旅行で登った山でした。標高2999mの剣岳は、一般の登山者が登れる山では最も難度が高いレベルに属します。インドア派のイメージが強いジョーがこんな山に登るなんて!と思ったら、実は登山好きなのだそうです。

北アルプスの名峰、剣岳山頂からの展望(写真:japan-guide.com)

第2位:瀬戸内国際芸術祭

第3位:お盆時期の東大寺(奈良県)

第4位:カツオのたたき(高知県)

第5位:塩原温泉の紅葉(栃木県)

ジョーのなじみの場所、塩原温泉の紅葉リポートは、とても力が入っていました。11月初旬は周囲の山々が赤や黄色に染まり、たいへん美しいそうです。この写真の紅葉もすばらしいですね。

紅葉のピーク。塩原温泉にて(写真:japan-guide.com)

第6位:しまなみ海道のサイクリング(愛媛県、広島県)

第7位:須賀川の松明(たいまつ)あかし(福島県)

これも個人旅行でした。写真からも熱気と迫力が伝わってきますよね。長さ10メートルの巨大なたいまつが30本、市内を練り歩いた後、火がつけられます。須賀川市は福島第1原子力発電所から約60キロメートルのところにあり、人々は復興への願いを込めて祭りを開催しているそうです。

400年以上の歴史がある勇壮な火の祭り、須賀川の松明あかし。毎年11月第2土曜日に開催(写真:japan-guide.com)

第8位:目黒川の桜(東京都)

第9位:蔵王の樹氷(山形県)

第10位:木曽路(長野県、岐阜県)

■レイナ(シンガポール出身)

2013年にジャパンガイドが実施したイベント「We Love Japan Tour」でブロガーの一人をつとめ、その文章力とセンスを買われて入社。彼女が担当する「Chotto Zeitaku(ちょっとぜいたく) Japan」は日本人ユーザーにも大人気です。趣味はドライブ、陶芸。

第1位:西湖いやしの里根場(ねんば)(山梨県)

富士山と枝垂れ桜が美しい光景ですが、気になってしまうのはこの後ろ姿。いったい誰(何)!? 実は、クールビューティーな外見に似合わずレイナは組み立て玩具のレゴブロックが大好きで、旅にはフリーザーバッグに入れた10個ほどのレゴ人形をお供に持っていくのです。その中の2人でした。

遠く離れた友に見せたいすばらしい風景。西湖いやしの里根場にて(写真:japan-guide.com)

第2位:男鹿半島のなまはげ(秋田県)

第3位:国東半島の無明橋(大分県)

第4位:月山(山形県)

同じ出羽三山でも、レイナは月山を選びました。写真の美しさに思わずため息。

月山・弥陀ケ原湿原の夕暮れ(写真:japan-guide.com)

第5位:美瑛(北海道)

「Chotto Zeitaku Japan」の取材で訪れた美瑛には、私も同行しました。写真はオーベルジュ「bi.ble(ビブレ)」の朝食。おいしそうでしょう。焼きたてのパンの香りが漂ってくるようです。あらゆるアングルからの撮影を試みるレイナの仕事ぶりにも感心させられました。

美瑛のオーベルジュ「bi.ble(ビブレ)」の朝食(写真:japan-guide.com)

第6位:高知県

レイナの「まだ訪れていない県」最後の一つが高知でした。これで全県制覇! おめでとう!

第7位:志摩半島の海女小屋(三重県)

第8位:ふぐ(福井県)

第9位:ボンバルディア DHC8-Q400(高知・大阪のフライト)

なぜ航空機の名称がランクインするのかと思ったら、レイナは飛行機大好きなのですって。そして、プロペラ機初体験だったそうです。

第10位:ひたち海浜公園(茨城県)

■ステファン(スイス出身)

温泉と日本食と日本文化をこよなく愛するジャパンガイド創設者。鉄道マニアでもあります(本人いわく「時刻表鉄、新幹線鉄」)。猫も好き。趣味は和太鼓とゴルフ。

第1位:早朝の羽黒山(山形県)

出羽三山のもう一つがこの羽黒山。彼はピンポイントで「早朝」と指定してきました。2位の湯殿山も「秋色」限定で。でも、どのシーズンに行っても出羽三山は大好きなのだそうです。

清浄な空気に満たされる早朝の羽黒山(写真:japan-guide.com)

第2位:秋色の湯殿山(山形県)

第3位:雨の長谷寺(奈良県)

第4位:被災した熊本城(熊本県)

熊本地震後、初めての取材に私も同行しました。テレビではいつも石垣が崩れた同じ場所しか映されていませんが、実際の被害はお城のほぼ全般にわたっており、あまりにひどい状態に絶句。観光で支援するお手伝いができたらと思いました。

熊本地震から半年、至るところに爪痕が残る熊本城(写真:japan-guide.com)

第5位:川奈ホテルのゴルフコース(静岡県)

第6位:奄美大島(鹿児島県)

ようやく取材が実現した奄美大島には私も同行。知られざる魅力がたっぷり詰まったすばらしい島でした。鶏飯はおいしかった!

第7位:阿蘇山(熊本県)

第8位:富山市ガラス美術館(富山県)

2015年8月にオープンした美術館。建築家の隈研吾氏が手掛けた建物は必見です。

第9位:気仙沼の魚市場(宮城県)

東日本大震災でたいへんな被害を受けた気仙沼魚市場は、ここまで活気を取り戻しています。周辺にはまだまだ復興が進んでいない地域が多いだけに、魚市場の活気には救われる思いがしました。見学デッキから撮影。東日本大震災の被災地へは、これからも定期的な取材を続けていきます。

活気を取り戻した気仙沼の魚市場(写真:japan-guide.com)

第10位:夏の夕方の道頓堀(大阪府)

◇  ◇  ◇

いかがでしたか? 今年の「Travel Highlight」は特にディテールにこだわったチョイスが多く、私も楽しませてもらいました。2017年の旅のヒントになりましたら幸いです。

シャウエッカー光代(シャウエッカー・みつよ)
ジャパンガイド(株)取締役。群馬県生まれ。海外旅行情報誌の編集者を経て、フリーの旅行ライターとなり、取材などで訪れた国は約30カ国。1994年バンクーバーに留学。クラスメートとしてスイス人のステファン・シャウエッカーと出会い、98年に結婚。2003年、2人で日本に移住。夫の個人事業だった、 日本を紹介する英語のウェブサイト「japan-guide.com」を07年にジャパンガイド株式会社として法人化。All About国際結婚ガイド、夫の著書『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)『外国人だけが知っている美しい日本』(大和書房)などの編集にも協力。

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