レンタカーの運転手をネットで紹介 HIS、訪日客想定沖縄に続き北海道でも

条件に合う運転手をサイトで選べる(ジャスタビのウェブサイト)
条件に合う運転手をサイトで選べる(ジャスタビのウェブサイト)

旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が2020年の東京五輪・パラリンピックを見越し、レンタカーの運転手をネットで紹介するサービスを拡大する。沖縄に続き17年中に北海道でのサービス開始を目指す。レンタカーを利用したくても運転に自信がないペーパードライバーや、訪日外国人(インバウンド)などの利用を主に見込んでいる。

HIS子会社のジャスタビ(東京・新宿、三戸格社長)がサービスを手がける。サイトで紹介する運転手は登録制で、運転歴や人柄、外国語が話せるかなどのプロフィルを開示する。利用者は、条件にあった運転手を選んで依頼する。

運転手はゴールド免許証の有無や得意とする観光エリアや分野、対応できる言語の種類などをサイトで開示している。観光ガイドの経験者や普通2種免許の保有者、女性運転手などの条件で対象者を絞り込むこともできる。

サイトには実際に運転を依頼した利用客による、運転手の評価も5段階で表示。運転手選びの参考にできる。

依頼したい運転手が決まると、個別にスケジュールや待ち合わせ場所を調整する。運転手が依頼を承認した場合は、マッチング手数料として1200円(税別)を利用者がジャスタビに支払う。

運転手への報酬は別途、必要だ。報酬は運転手が定めるため、まちまちだが沖縄県では1日8時間の依頼で1万2000円から1万6000円程度が多い。

1時間だけ運転を依頼することもできる。高速料金やガソリン代、施設の利用料金などは別途、必要になる。

レンタカーは旅行客が事前に予約する。旅行会社のツアーに含まれる場合もある。レンタカーの契約者は旅行客だが、ドライバーが運転免許証を提出して自動車保険を適用する。

サービスはまず沖縄県向けに、7月下旬から始めた。沖縄県は公共交通機関が発達していないため、観光客のレンタカーの利用率が約6割と高い。沖縄だけで来年夏までに1カ月に約1000件の利用を目指している。

17年末までに北海道向けにも、サービスを展開することを目指している。北海道は都市間の距離が長いうえ、鉄道やバスの本数が少なくレンタカーの需要が見込める。

また日本で運転できない訪日外国人の需要の掘り起こしにも力をいれる。今年10月からサイトの言語を日本語だけでなく、中国語(簡・繁体字)と韓国語も使えるようにした。英語やタイ語にも対応する予定で、増加する個人旅行客の利用拡大につなげる。

自家用車で乗客を運ぶライドシェアは原則として国土交通省が禁止している。道路運送法はドライバーと自動車を一体として提供するサービスを、運送事業と位置づけている。

ジャスタビのサービスは、利用者が自分でレンタカーを借りるため禁止されている「白タク」行為には当たらないという。

(清水孝輔)