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宴会の日は「ランチにカレー」 二日酔い対策にも

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日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス
年末年始の宴会シーズン真っ盛り。「二日酔い予防」をアピールしたウコン飲料を愛用している人も多いだろう。ウコンが二日酔いに効くメカニズムについて、漢方の専門医で日本薬科大学学長である丁宗鐵さんに話を聞いた。丁さんは、「ウコンは食品として丸ごとるのがベスト。宴会の前にウコンが使われているカレーを食べるのがオススメ」と話す。

二日酔いに効くのはクルクミンだけではない

もっぱらカタカナ表記されることの多いウコンであるが、日本においてウコンといえば、秋ウコンと称される「鬱金(ウコン)」、もしくは春ウコンと称される「姜黄(キョウオウ)」のことを指すのが一般的だ。

中でも、秋ウコンの主要成分であるクルクミンは、二日酔いの予防に力を発揮するといわれている。「クルクミンは、植物特有の成分ポリフェノールの一種なので、ポリフェノールが持つ抗酸化作用によって、アルコールの代謝能力を高めると考えられています。アルコール代謝の過程でできたアセトアルデヒドといった過酸化物の分解も促すので、二日酔いの予防も期待できます」(丁さん)

ただし、二日酔いの予防効果は、クルクミンに限った話ではないという。「ウコンにはクルクミン以外にも、胃腸の働きをよくする成分や抗炎症の働きのある成分など、さまざまな効用を持つ成分が含まれており、それらが総合的に働いて、体に有益な効用をもたらしているのです」と丁さんは続ける。要するに、ウコン由来のクルクミンだけでとるのではなく、ウコンは丸ごと食べることがベストなのだ。

しかも、クルクミンは、水よりも脂分に溶けやすい性質がある。そのため、粉末やサプリメント、ドリンク剤などで摂取したとしても、思っているほど体には吸収されないこともあるという。サプリメントなどを利用する場合は、油脂分を含む食事と一緒にとるのも一手だ。

宴会当日はカレーをランチでとる

ウコンのとり方について丁さん一番のオススメは、カレーだ。「秋ウコンは別名ターメリックと呼ばれ、カレー粉の黄色い成分こそ、ウコンそのものの色。カレーはルウや材料に脂質が多いため、クルクミンなどを吸収しやすい形でとることができます」(丁さん)

さらに、豆入りカレーなら、大豆レシチンなどの脂質も加わり、クルクミンなどの吸収効率は上がると考えられている。「宴会の直前では満腹になってしまうでしょうが、ランチで食べても効果がありますよ」と丁さん。

そのとき、カレーは辛さを問わない。丁さんによれば、子ども向けの甘いカレーでも効果はあるとのこと。ルウの黄色い色は、ウコンを含む証拠なのだ。

ウコンのとり過ぎで肝機能に影響を及ぼした例も

肝臓の働きを助けるというウコンであるが、肝臓専門医の中には、肝臓に負担をかけ過ぎる副作用を心配する声もある。実際、C型肝炎や肝硬変を患っていた人がウコンのとり過ぎで、症状を悪化させた例もあるという。

「ウコンには鉄分などのミネラルが多いため、それが肝臓に負担をかけることになります。しかし、健康な人の場合、過剰に摂取するのでなければ、特に問題ありません」と丁さんは説明する。「粉末やサプリメント、ドリンク剤などは、それぞれの製品が定めている用法を守って 口にしていれば、基本的に問題ないでしょう」(丁さん)

ウコンの豆知識
 日本では、秋ウコン、春ウコンのほかに、紫ウコン(夏ウコン)と呼ばれる「我朮(ガジュツ)」を含めた3種類のウコンがよく知られている。世界にウコン属は50種類以上ある。ウコンは、熱帯から亜熱帯にかけて自生するショウガ科ウコン属の多年草である。主にその根茎が食品、香辛料、染料、薬として使われてきた。
 ウコンは寒さに弱く、国内では沖縄と鹿児島の一部の地域でしか栽培されていない。元来日本では、布やたくわんの染料として、そしてカレーの伝来後は、カレー粉の香辛料として使われていたが、今のように健康食品として商品化されるまでは、その生産数も少なかった。ただし、ウコンが自生していた沖縄地方では、古くから人々にその効能が知られていたようだ。「ドクダミがお茶や薬として使われていたのと同じように、ウコンは、民間薬として沖縄の人々になじみ深いものだったんです」(丁さん)

(ライター 仲尾匡代)

この人に聞きました

丁宗鐵(てい むねてつ)さん
 百済診療所院長/日本薬科大学学長。1947年東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒業。北里研究所東洋医学総合研究所 研究部門長、東京大学大学院助教授、日本薬科大学教授、東京女子医科大学特任教授を経て、百済診療所を開設。2012年より日本薬科大学学長。テレビ、ラジオ、雑誌と多くのメディアで活躍中。著書に「漢方実用全書」(池田書店)、「がんにならない生き方」(新潮社)、「カレーを食べると病気にならない」(マキノ出版)他多数。

[日経Gooday 2016年12月22日付記事を再構成]

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