つるの剛士「本当に最強」 スーパーカブ4台使い分け
著名人が、お気に入りのモノについて語る連載「私のモノ語り」。今回の語り手は、俳優、タレント、そしてミュージシャンと幅広い分野で活躍するつるの剛士さんです。多彩な趣味を持つことでおなじみのつるのさんですが、高校生の時からの趣味といえばオートバイ。数々の名車を乗り継いできた中で、現在のお気に入りは「最強のバイク」と公言するホンダのビジネスバイクの「スーパーカブ」。湘南の自然の中で大活躍する、スーパーカブの魅力を語ってくれました。【奥様には「3000円で買った」と言った将棋の駒が実は・・・という前編はこちら】
数々のオートバイを乗り継いでたどりついた名車「スーパーカブ」
バイクはメチャメチャこだわってるわけではないけど、1回乗り出したら長いですね。
それこそ赤いドゥカティ400SSは18年乗ってます。これは奥さんを乗せてプロポーズしたバイク。そんな思い出もあって手放せなくて、ずっと大切に乗り続けてますね。
そうそう、先日長女をこのバイクで塾まで送ったんですよ。女性を乗せたのは奥さん以来です(笑)。なんか懐かしい感じがしましたね。奥さんをプロポーズしたときに乗ってたバイクに自分の娘を乗せるなんて、感慨深かったなあ……。
いろんなバイクに乗ってきたけど、今乗りまくってるのは、世界に誇るホンダのスーパーカブ。燃費もいいし壊れないし、カブは本当に最強ですよ! 特別カッコイイってわけじゃない。でもバイク乗りとしては、超スタンダードバイクとして1台は持っておかないといけないんじゃないかな。
使い勝手のよさにみせられて、気がつけばガレージにはカブ4台……
一言で「カブ」っていってもいろいろあって、ちょっと前のカブは鉄のフレームで、今のプラスチックのものとは全然違ってすごくいいんです。だからこれはこれで1台欲しいよね、ってことで購入。そうしてるうちにビンテージのカブにも興味が出てきて、これも欲しいなと。そんな感じでいろんな年代のカブが欲しくなってきちゃって、現在ガレージにカブが4台並んじゃいました(笑)。
ハンドルがカモメのような形になっている、1976年式の通称「カモメカブ」が90ccと70ccの2台。あといちばん乗っているのが110ccのスーパーカブ110。あと部品取りのためだけに買った1台で計4台。
奥さんですか? もちろん「こんなにいっぱいあって何に使うの!」って怒ってますよ。これはサーフィン用でこれは畑仕事に行く用で、って説明してますけど、もちろん納得なんてしてませんよ(笑)。
4台あるんですけど、今でもオークションサイトの「ヤフオク!」で車体や部品を検索してます。カブばっかり検索して見てるから、「おすすめのバイク」っていう欄にカブしか出てこなくなって、他のサイトとか見てても、バナー広告にカブばっかり出てきちゃって、いつの間にやらパソコンの画面がカブだらけ(笑)。
カブって本当に小回りのいいバイクで、畑仕事も行くし息子を乗せてキャンプにも行きます。あとキャリーを付けてサーフボードを載せて波乗りに行ったりと、オールマイティーに使ってます。本当に使い勝手がよくてかわいくて最高ですね、カブは。
モノの魅力を発見し、みんなに提案するのが楽しい
僕のモノ選びで心がけてるのは、手に入れたモノを「いいモノ手に入れた、イエイ!」で終わらせるんじゃなくて、それを後に生かすってこと。こうしてインタビューしていただいたっていうのもそうだし、カブ特集なんて企画があれば呼んでいただけたりもする。そうやってモノを使う楽しさをクリエートして、みんなに提案できるのはうれしいし、今後もそうしたいっていう思いはありますね。
将棋にしても山登りにしてもそうだし、サーフィンも釣りざおもそう。趣味はどんどん増えて奥さんに怒られるけど、そこからの広がりは絶対にあるんで、どうにか大目に見てもらえてる……かな(笑)?
※ウルトラマンとして全国を回っているときに始めた将棋を上達させてくれた、コダワリの将棋駒について語った【前編】はこちら
1975年5月26日生まれ、福岡県出身。1997年にTBS系特撮テレビドラマ『ウルトラマンダイナ』に主演し注目を集め、フジテレビ『クイズ!ヘキサゴンII』でブレイク。2009年に『つるのうた』でソロ歌手デビュー。35万枚の売り上げオリコン1位を記録した。2016年3月には「喝采」「つぐない」など昭和の女性シンガーの名曲をカバーしたアルバム『つるのうた3.5』をリリースした。
(ライター ムネカタスミト、写真 勝山弘一、編集協力 佐々木健二=ジェイクランプ)
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