「ここぞ」というときにハズさないワイン選び伊藤博之 柴田さなえ著「男と女のワイン術」

早速、ワインを楽しんでみたくなった方は、今晩にでもスーパーやコンビニエンスストアに立ち寄られるかもしれません。こうした場所では、なかなか辛口、酸味、渋味がくっきりとしたものは買えません。しかし、果実味はかなりはっきりしています。

人間にとって甘いものは少量であればごちそうだが、延々と口に入れ続けるのは難しい。それはワインも同じで、長く飲み続けるには、果実味が強いタイプより、酸味を感じるワインの方が向いている。スーパーやコンビニで多くみられる果実味が強いワインは、常温よりも少し冷やして飲むと、果実味(甘味)が抑えられて酸味が引き立ち、飲みやすくなる。
(第5章 スマートな「ラベル買い」のために貴方が知るべきこと。 183ページ)

最後に著者はワインに対し「自分が好きだという『基準』を見つけて慣れ親しみ、たまに周囲にちょっとだけ旅に出かけて別のものに触れ、進むべき方向の『基準』をつくっていって」ほしいと述べます。今晩の忘年会から使える「ワザ」がつまった一冊です。

◆担当編集者からひとこと 長沢香絵

「最近、居酒屋でもスーパーでもワインの種類が増えたのに私、全然選べないんです」「しかもワインの本って教科書チックなものが多くて、読みづらいんですよう」――。著者の一人である柴田さなえさんに、担当編集者が酔っ払いながらクダを巻いたのが、この企画のきっかけでした。「ワインのことを何も知らない人が、途中で挫折せずに読みきることのできるような本にしてほしい」という無理難題に、お二人は見事なまでに応えてくれました。
ビジネスシーンでも、「自力でワインを注文できなければ恥ずかしい」局面はいずれやってきます。本書では、料理とのあわせ方の原則やスマートな注文の仕方など、すぐに使える情報を紹介しており、そのような事態に備えることが可能です。東京・銀座にある著者、伊藤博之氏のお店に赴けば、個人指導も受けられますよ。
なお、タイトルから連想されるほど淫靡(いんび)な内容は扱っていません。

(雨宮百子)

「若手リーダーに贈る教科書」は原則隔週土曜日に掲載します。

男と女のワイン術 (日経プレミアシリーズ)

著者 : 伊藤 博之, 柴田 さなえ
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 940円 (税込み)

男と女のワイン術 2杯め ―グッとくる家飲み編 (日経プレミアシリーズ)

著者 : 伊藤 博之, 柴田さなえ
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 940円 (税込み)

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