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東大理三も京大医も制覇 灘高、強さの秘密 灘中学・高校の研究(上)

2016/12/10

現在、東大医学部医学科に進む理三の募集人員は97人。工学部や理学部などに進む理一の1108人、主に農学部などに進学する理二の532人と比べて、いかに狭き門なのかが分かる。各予備校は様々な偏差値データを出しているが、いずれも東大理三がトップ、その次が京大医学部医学科だ。「理三、京医が受験界の最高峰」と呼ばれる。1学年の定員は220人の灘から、計45人がこの2つの最高峰に合格しているわけだ。

ライバル校の開成は1学年は定員400人。16年の東大合格者は171人と全国トップだが、理三となると7人にとどまる。筑駒は160人で、東大合格者は102人、理三は15人だ。一方、灘は東大合格者は94人で3位だが、学年定員に対する合格率では筑駒に次いで2位。理三の合格者では20人でトップを走る。13年には実に27人の理三合格者を出しており、最近は毎年20人を超す。

■灘には「6つの学校」がある

灘中学・高校の和田孫博校長

なぜこれほどの進学実績を上げているのか、神戸市の同校を訪ねた。

JR神戸線の住吉駅から徒歩10分。六甲山系から流れる住吉川沿いの閑静な住宅街に灘中学・高校がある。6年間一貫教育の男子校だ。

「灘高生だからといって、みんなが優秀ではありませんよ。ただ、うちの生徒は東大志向というよりも、最近は3人に1人が医学部志望だから、理三や京大の医学部に行きたがるんでしょうね」。灘中学・高校の和田孫博校長は穏やかな口調で話す。灘にいくつかの大きな特長があるという。

「灘には6つの学校があるといわれる」と和田校長は話す。学年ごとに教師7~8人で構成される「担任団」というチームをつくり、6年間の持ち上がり制で生徒の面倒を見る。6つの担任団がそれぞれ学年の生徒と一体化し、運営してゆくため「6つの学校」のような形態となる。

ある数学の先生が16年度の中学1年の担任団に入ると、大学受験まで6年間、責任を持つ。担任教師は他の教師に引き継ぐことなく、6年間を見越したカリキュラムを組み立てる。

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