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世界戦略を推し進める日清食品ホールディングス(HD)社長・最高経営責任者(CEO)の安藤宏基氏。2020年に時価総額1兆円を目指すが、グローバル化の最大の課題はやはり人材育成だ。グループの事業会社、日清食品社長に長男の徳隆氏を充て、後継者育成にも力を注ぐ。「仕事を戯れ化せよ」という創業者で父親の百福氏の精神を継承し、世界市場を切り開く人材をどのように育てていくのか。安藤氏に聞いた。

ダイエットしたら、10万円プラス

――どのように幹部人材を育成していますか。

「年に1度、うちの200人の管理職全員と面接している。みんなとじっくり話すから5カ月くらいかかる。一人ひとり面接していると、いろんなことがわかるんですよ。産業医もついてくれているので、体調もわかる。やっぱり人材が会社の一番重要な資産なんです。人材が壊れちゃ困るんです」

「しっかりと健康チェックもやります。マンツーマンでね。うちの会社にも力士のような男がいてね、『君、これまずいぞ、体重減らせ。減量して、適切な体重になったら、10キログラムごとに年俸に10万円プラスする』といったら、10万円どころか70万円まできて、『えらいことを言ったな』というようなこともある」

――リーダーとしての将来性をどのような基準で判断していますか。

日清食品ホールディングス社長・CEO 安藤宏基氏

日清食品ホールディングス社長・CEO 安藤宏基氏

「これは目の色しかないです。目の色を見て、『この人は1年間、勉強して、経験を積んできて、ある領域まで来ているな』と判断するわけです。これは、個人ベースの話だから計量化できないんですよ。人事部門が計量化したモデルで対応するけど、ことごとく外れている。顔を見て、やる気があるのかとか、仕事を通じて何を勉強してきたかとか、どんな経験したのかとか、こういう話を聞いている」

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